こんにちは!海ホタルです
木下けい子先生の「嘘とキスと純情」読みました!!
こちらは「君恋」で連載をしている作品なのですが、ほんと「君恋」らしく「恋」にフォーカスがあたっている作品で、むちゃくちゃよかったです
恋をしたい人、片思いをしている人におすすめしたいBLコミックです!
表題作4話と描き下ろしが1編収録されています
どんなカップルが登場し、どんな恋を繰り広げるのか?
紹介したいと思います
目次
作品紹介
社会人一年目の馬場は大学生だった頃、終電間際の駅のベンチで眠る男に、別の男がキスするシーンを目撃した。キスする男の表情が印象的で忘れられずにいたが、入社した会社で自分の指導係として、彼・羽鳥と再会する。仕事に厳しくクールな羽鳥に最初は臆するものの、一緒にいるうちにどんどん惹かれていく馬場だが…? 片想いが連鎖するリーマン・ロマンス。シリーズ四編+描きおろし、読みきり「恋とは不思議なものだから」を収録。
「嘘とキスと純情」のここが面白い
あらすじを詳しく紹介
主人公の馬場くんは、大学生の時に、終電間近駅のホームで、ベンチで眠っている男にキスをする男性を目撃してしまう
その時の男性の表情がとても印象的で!
忘れられないまま社会人になるのですが、入社した会社で、その時、キスをしていた男と再会します
その男の名前は羽鳥
馬場の教育係になるわけですが、駅のホームで見たときの印象を裏切って、仕事熱心で冗談など決して言わないクールキャラ
とまどう馬場ですが、一緒に行動していく中で、あの時、羽鳥がキスをした相手は、羽鳥と同期の間下だと気づく
その月日・・・6~7年くらい!?長いですよね!!
間下は既婚者で、羽鳥は、クールな顔の下で、一生伝えることがない大きい恋心をひた隠しに持っていた
そんな羽鳥に恋をする馬場
馬場は、裏表がない男で嘘がつけないタイプ!
早々に気持ちを伝えちゃいます!!!
だが、しかし・・・
最後の最後に、ちょっと、両想いの希望が出てくる感じ!
ナンバリングがついていませんが「つづく」で終わっているので、たぶん、続巻があると思います
魅力的な先輩キャラの羽鳥に注目したい!
仕事ができて、真面目でクール!仕事ができる男の羽鳥!
この羽鳥・・・馬場が惹かれるのも納得の頼れる先輩キャラなのです
実直にコツコツってタイプで!頼れる先輩キャラって感じです
この羽鳥が、同性の馬場(←たぶん、ノンケ!)が恋に落ちるのも納得のキャラなんです
例えば!
駅のベンチで、片思いの相手(しかも、同性相手!)にキスをしているところを、見ず知らずの馬場に目撃された羽鳥
普通なら、羞恥心でいっぱいになって目を泳がせてもいいのに、はっきりと目線を馬場に向けたまま、さらっと、内緒と言わんばかりに人差し指を唇に当てる
さらに、羽鳥が自分に片思いをしているなんて知らない間下が、ヨメへの愚痴やのろけ話をするシーン
羽鳥は、間下と話しながら、くだけた表情をしてる
でも、間下の目線が他所に移った途端、つらそうな表情を一瞬だけ見せるわけです
羽鳥には、せつない片思いを誰にも相談せずに自分の中でとどめておく強さがあるのがわかるシーンです
誰かに愚痴れば、ちょっとは楽になるのに・・・!!!
相手が男だから?
同僚に恋をしたから?
きっと、間下と彼女が結婚するまでの期間も、間下からの、のろけを聞き続けたと思うと・・・
もうせつなすぎる!!
羽鳥がつらい片思いをしているのがよくわかる!
こんなの見たら、そりゃ、羽鳥のことを幸せにしてあげたくなるよ!
エロはどんな感じ?
片思いでもエロ展開があるBLはありますが!
こちらの作品はエロはありませんでした
馬場と羽鳥・・・どっちが受けでどっちが攻め?と想像しながら読むと楽しいと思います
ワンコキャラの馬場!思ったことをすぐに口にしちゃう若さがいい
自分の気持ちを押し殺すのが得意な羽鳥と比べて、馬場は、思ったことを口にしちゃうタイプ!
羽鳥のことを「好き」と思えば、すぐに好意を伝え、羽鳥にフラれれば、諦められない気持ちをアピールする
その率直さが、馬場の性格からの行動ではなく、“若さ”から出る行動だと伝わってくるのがすごくよかったです
6~7年間もの片思いをこじらせている羽鳥さんは、前(次の恋)にすすめない状態で停滞しています
そんな羽鳥さんの心に風穴をあけられるのは、人生の経験値の浅い馬場に違いない!と思います
同時収録「恋とは不思議なものだから」の感想
読み切りの短編集がひとつ入っています
男子高校生が主人公なのですが・・・
こちらは、ちょっと、共感が難しかったというか・・・
内容は、学校で「ゲイでちょっと変わり者」という男の子に、イヤホンからの音漏れを指摘されて、イヤホンが耳に合ってないんじゃないの?と言われ、耳の形をみてもらうってお話です
耳を見せることにドキドキして、そして、相手のことを意識し始める主人公・・・それが恋になるって展開なのですが!
個人的には、もし、わたしが主人公の立場ならば・・・「耳を見せて。」と言われた時点で、「こいつ、ヘンタイだ・・・やばい」と逃げちゃうな(汗)
わたしは、主人公の気持ちがわかるような・・・わからないような・・・ちょっと微妙な読後感でした!
海ホタルの感想まとめ
木下けい子先生は、ほんと、間の取り方がうまくって!
馬場が、羽鳥の存在を、「なんとなく気になる人」から「特別な人」だと確信していく展開が、頭にスッと入ってくるんですね
そして、振られても諦めず食い下がる様子がいい!
社会人になって、こんな必死に誰かを好きになれるって、本当に素敵だと思ったし!
高校生、大学生時代よりも、ずっと出会いが多いのに、羽鳥みたいに、何年もひとりの人を思い続ける恋も素敵だと思いました
ほんと、「恋っていいな」って思えた作品
この作品が気になった方は、ぜひ、試し読みから中身をチェックしてね!