おすすめBL「アイ・ドント・クライ 上」イシノアヤ

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オトクにBLが読みたい!

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こんにちは!海ホタルです

腐友さんからのおすすめがあって「アイ・ドント・クライ 上」を読んでみました!!!

イシノアヤ先生のコミック・・・一冊まるっと読んだのは初めてです!!

結論から言うと!!

「むちゃくちゃ!!面白かった!!!!」

けど・・・・BL要素が薄い?・・・かな???

いやいや・・・もう一回、強くいいますけど、「むちゃくちゃ面白かったんですよ!!!」

上巻は、どちらかといえば・・・未熟な男の子の成長物語的な要素が強いです・・・

もちろんBLですから!将来的にBLになりそうな予感はちゃんと漂っていますが・・・

でもハグとか・・・肌と肌が触れてドキドキッて描写もなしだぜぇ~!(頭くしゃっはあったけど・・・)

いやいや・・・でもでも、ほんと、面白いコミックなんだよ~

個人的には、「ストーリー重視派の腐女子さんにはぜひ読んでほしい!」作品だと思います

作品紹介

アイドルユニットZa-G(ザジー)の最年少メンバー・姫野亜樹。かつての人気もすっかり鳴りを潜め、仕事に意欲を見せないメンバーに苛立ちを募らせていたある日、事務所屈指のやり手マネージャーが突如降任することに。新しくやってきたのはふわふわ笑っていかにも頼りない笠原という男だった。姫野もメンバーもまったく当てにしていなかったが、しかし、笠原は思いがけない辣腕を振るう。やがて、姫野のなかの大切で繊細な場所を占めるようになっていく笠原。彼に背中を押され、役者への道を踏み出した姫野は……。運命のひととの出会いが、思いがけない扉を叩く。

ひとりでがんばる崖っぷちアイドルが主役です

崖っぷちアイドルグループ「Za-G」の最年少メンバーである亜樹

しかし、このままでは次の契約もやばい・・・と焦っているのは亜樹だけ

他のメンバーは、敏腕マネージャーの鷲尾がついているから大丈夫だろ。とやる気も意欲もない

しかし、その頼みの綱であった鷲尾マネージャーが、新マネとして笠原という男を連れてやってくる

新マネでやってきた笠原さんは、タレ目で人が良さそうなガツガツしていないにこにこしている人で・・・

「これからのし上がっていこうな」って言うけど、メンバー全員、解散宣告ばりにショックを受ける

しかし・・・この笠原・・・見た目を裏切って、実は「人心掌握」が上手い

やる気のなかったメンバーの士気をいつの間にかあげていき、力が入りすぎて孤軍奮闘していた亜希にも「もうちょっと肩の力抜いていいぜ」とアドバイスをする

そして、俳優業もこなす亜樹に「いつか大物監督作品の映画に出てくれよ」と励ますのです

自分の崖っぷちアイドルという立場がわかっているからこそ、そんな大物監督の映画に出ることなど夢の夢だと思っている亜樹

けれど、笠原のその言葉が、亜樹にとって「一緒にビッグになろう」って言われたようでうれしかったんですね

誰にも気を許さずひとり孤独に芸能界でやってきた亜樹は、笠原に少しづつ心を開き始めるます

しかし、そうなった途端、「Za-G」の解散が決定してしまう

笠原は、亜樹の「俳優」の才能に気づき、俳優業の強いプロダクションへの移籍を薦めます

笠原のことを信用し始めている亜樹は、笠原と一緒じゃないと新プロダクションにはいかないと駄々をこねます

笠原から「俺の夢は、スクリーンでお前を見ること」と言われて・・・

笠原に見捨てられたと思って絶望する亜樹

くやしくて・・・くやしくて・・・・絶対にいつか俺についてこなかったことを後悔させてやると決心するのです

役者への道はつらくけわしく・・・それでも辿り着く場所は見失わない主人公がいい!

スカウトされてアイドルデビューした世間知らずの亜樹の困難はここからスタートします

苦労知らずで芸能界デビューをしてスポットライトを浴び、今までは、敏腕マネージャーの鷲尾のいうとおり動けばいいだけだった亜樹

しかし、新プロダクションでは仕事がなく、研究生扱い

仕事がないから、定食屋のバイトをしてお金を稼がないといけない

笠原を見返すはずが、こんなの一生見返すことはできない・・・・とどん底の気分のときに、笠原がたまたま亜樹の働く定食屋にやってくる

いつもにこにこしている笠原から厳しい一言をもらったことで、ようやく今の自分の立っている現状に気づける亜樹

そして、真面目な亜樹は、さらに自分を追い込むために笠原の電話番号をスマホから消去するのです

そして・・・この後・・・

笠原と亜樹は会うことがないまま、お互いにお互いの場所でひたすらがんばる姿が描かれています

BLなのに・・・ここまで、主人公二人が離れている描写が続くBLはかなりめずらしい・・・

けど・・・ほんと面白いんです

この後、亜樹には、失敗したアイドルゆえのつらい社会の現実がいくつも突きつけられます

そのつらさをひとりで耐えて・・・耐えて・・・

これ以上ダメだ!って思って、すがるようにスマホから消した笠原に電話をするシーンはほんと胸が痛い・・・

でも・・・笠原が出た途端・・・この子、話すこともなく電話を切るんですよ~・・・・

どこまで、ひとりでがんばるねん!!

ストイックに強くあろうとする亜樹の姿がねー・・・ほんとつらすぎです

けれど、離れる時間が長くなれば長いほど、笠原の存在が亜樹の心に強く根付いていくのが上手く表現されているんですよね~!

自分の心の一番大事な場所にいる笠原のためにがんばる・・・ひとりだけど、ひとりじゃない

目指すべき場所を目指して・・・

いつか笠原に認められる俳優になりたいとひたむきにがんばる亜樹の姿が、本当に胸を打つんです

海ホタルの感想

つらい状況に陥っているのは亜樹だけではありません

ニコニコしている笠原ですが、上の命令を無視して亜樹を新プロダクションに移籍させたせいで、実は仕事を干されています

でも、この笠原さん・・・

ほんとに精神が強いんだよ・・・・

仕事干されても、愚痴や弱音を吐かず、自分が面倒を見てきた子たちの愚痴や弱音を受け止めているんです

この強さは・・・・単純に人として尊敬してしまいます

笠原の、フッて笑う顔や・・・ふとした間には、実はすごく深い意味がある

その表現がねー・・・ほんと上手いよなって思いました!!

亜樹がひとりでここまでがんばるのは、この笠原に見合う人間になりたいからだと思うんですよねー・・・しみじみ・・・

でもねー・・・この上巻だけでは「人間ドラマコミック」です

亜樹のこの笠原に対する尊敬や憧れが、「恋」にシフトしていくのに期待したいですね!

最後にちょろっとっている「下巻」の予告では成長した亜樹と笠原さんのキスシーンがあったので・・・

きっと!下巻では萌えさせてくれることでしょう!!

下巻の発売予定は2018年9月21日です

即電子化を期待したいと思っています!

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