いやー・・・みんな、この「五十嵐くんと中原くん」知ってた?
わたし、知らなかったよ・・・
今まで、いろんなBLランキングを見ていたけど、ランクインしているの見たことないもん
でも、ランクインしていないの、絶対におかしい!!ってくらいむちゃいい作品なんだよ!!
「ヤングエースUP」にて連載中です
って・・・それ、BL誌やないやん・・・
きっと、ノーチェックの人が多いと思う!
でもさ!!
もうさ!!
むっちゃ、面白いの!!!
少女漫画畑からBLの樹海に迷い込んだ人は、大満足できると思います
4巻の告白シーンは、今年(2017)読んだBLコミックの告白シーン、ベスト3に入れたいくらいキュンってきたし!!
ノンケ同士のはずが、いつの間にか、友達であるはずの相手を恋愛対象で見ていたって流れが大好物な方には全力でおすすめできる!!
現在4巻まで発刊中!
各巻のあらすじを軽く書いてから、感想まとめたいと思います
ぜひ、このまま読み進めてちょうだい!!
目次
作品紹介
☆現在4巻まで出ています
あらすじ・・・高校デビューし、無口でクールな一匹狼を装っていた元引きこもりのE組中原冬吾。不真面目だが明るいクラスの中心的人物、F組五十嵐桜。高校二年春、近いようで遠い2人はひょんな事をきっかけでつるむようになり…「五十嵐くんと中原くん」各巻あらすじ
本当にこれBL?と不安になる1巻
金髪の方が中原くん
後方にいるのが五十嵐くんです
中原くんは、見た目もヤンキーで、いつも不機嫌キャラで、クラスでは、浮いている存在なのですが、実は、高校デビューをしたクソマジメキャラ
中学生時代、瓶底メガネをかけ、いつも周りにおどおどしていた引きこもりの自分を変えたくて、見た目を厳つくすることで、高校デビューを果たしたのですが、変わったのは見た目だけなんですね
そして中原くんと、同じ中学校だった五十嵐くんが同じ高校にいるんですね
五十嵐くんは、中原くんと対照的で、高校生なのに、飲酒喫煙をこなし、ヤラしてくれる女をいつも側においている・・・ちょい悪なリア充くんなんです
中原が欲しくてたまらない「充実感のある日々」を持っているように見える五十嵐
その五十嵐くんに「マジメに生きるのダルいから、高校デビューしたの?(←悪気ゼロ)」と言われ、「ダルいからじゃねぇ」となって中原くんはキレてしまう
「オレはクズだけどな、お前の方がもっとクズだ」
言った側から、「やばいー!!」「明日殴られるー!!」って真っ青になっちゃうんですけど、翌日から、五十嵐くんにものすごく懐かれてしまうのです
中原くんの言葉のどこに感銘をうけたのかわからないけど、「女と別れた」「セフレとも全部切った」「中原くん俺のこと嫌いになった?」「じゃあ 明日も喋っていい?」と中原くんの友達になるのです。
そして、中原くんに懐き出した五十嵐くんが、むっちゃかわいいんです
中原くんが体操服を忘れたと知ったら、すごくうれしそうな顔をして、自分が着ていた体操服を貸しちゃったりするんですね
実は、五十嵐は、優秀だったから親の期待を背負っていたんですけど、受験に失敗したことで、親からも彼女からも友人からも拒絶された過去を持っているんです
五十嵐くんも真面目に生きるのは馬鹿らしいって思いから、イージー人生に逃げていたんですね
そんな五十嵐くんは、今、帰って心安らげる家はなく、毎日、いろんなところを点々として暮らしています
いきなりなつき出した五十嵐くんを迷惑がる中原くんですが、五十嵐がなにか隠しているなってことには気づいている
でも、その部分に踏みこまないのが友情だと思い、何も聞かないまま、五十嵐くんとつるむようになっていくんです
マジメであるほうが損をする?悩める10代の苦しさに胸が痛い2巻
五十嵐も中原も、10代という世代だからこそ、いろんなことに敏感で、そしてもがく描写が続く2巻
中原は、みんなに一目置かれる五十嵐とつるむことで、ある種の優越感を持つようになり、それが、彼の自信となり、今までとは違う余裕が生まれていきます
自分は変われた!って思う中原ですが、中学時代好きだった女の子の登場で、その気持ちが揺らぎます
五十嵐を自分を大きく見せるためのアクセサリーのように思っていたことにも気づく中原
世間は不器用な人間より不真面目で器用な人間を選ぶということ
要領よく微笑む人間が愛されるということ
一生懸命はなんの意味もなさないということ
中学時代、マジメだけが取り柄で、周りから馬鹿にされていた頃の中原の回想が、ほんと痛い・・・
そして、閉じこもってしまった中原の心を、開けるのが五十嵐なのです
寂しいこと言うなよ オレは毎日中原と一緒にいて楽しかったよ 中原はちがうのかよ
五十嵐は、中原の持つ真面目さにすごい救われているんですね。
そして、彼とつるむことで自分が変わってきていることに気づきはじめているんです
五十嵐の思いを受け入れた中原は、元通り五十嵐とつるむようになります
五十嵐は、中原と一緒にいれば オレが本当に欲しかったものが手に入るかもしれない・・・と思うんですが、この時の五十嵐は、自分が本当に欲しいものが具体的になんなのかがよくわかっていない状態なんです
そして、それを目の前にした時、自分の中にある中原に抱く特別な感情にきづいてしまうんです
2巻は、すごい読み応えがあります。恋愛要素は、まだまだ薄めだけど、悩める10代の葛藤のようなものがすごくいいんです
親友を好きになり悩む五十嵐が描かれる3巻
自分の中にある中原への特別な感情に驚き、一旦、頭を冷やすため、中原の前から消える五十嵐
学校に行くことも出来ず、中原からの電話にも出ることができない
そして、居着いた友人の家にいたオカマバーで働くキャンディと出会うんです
キャンディは、本当は、人見知りでおしゃべりも苦手なんですけど、でも、自分みたいな人間が暗くしていても・・・って、明るいキャラクターを日々演じているんですね
五十嵐が、「そういうの怖くないですか?」って聞くんだけど、「自分の心にまで ウソを吐き続けて いつか自分が無くなっちゃうのはコワイから」って笑顔で言うんです
キャンディと喋ることで、自分の中の中原への気持ちを受け入れようと覚悟を決める五十嵐
その頃、中原は、五十嵐が隠したがっていた何かを知ろうと決心します
中原はずっと、五十嵐が隠したいのであればそこには触れないってスタンスだったんですが、それでは、五十嵐が、今、何を悩み、何に不安になっているのかわからないことに気づいたんです
でも、結局、五十嵐のことがなにもわからないままで・・・
だから、久しぶりに会った五十嵐に中原は直球で聞くんですね
「俺たち友達じゃないのかよ 本当のこと教えてくれよ」
五十嵐は覚悟を決めて中原に告白をするんです
この告白のシーンが、ほんといいんです
こういう清々しいほど気持ちいい告白シーン、久しぶりに見た!!なんだ!!この爽やかさは?!ビバ!!青春!!
中原の返事は保留なんですけど、「気持ちを伝えることが大事だよ」ってよく言うじゃないですか
もう!!ほんとにキューーーーんってくる告白シーンとなっています
親友からの告白に悩みに悩む中原が描かれる4巻
4巻から、グッと男の子同士の恋愛って感じが増量されます。
五十嵐から告白された中原くんは、楽しい修学旅行中も、ひたすら、それについて悩みます
五十嵐くんがかわいい女子から告白されているのを見たら、「ほんと、オレなんかでいいのかよ?」って思っちゃうのに、五十嵐くんを他の誰かに取られたくないって気持ちも湧いてしまう。
そして、つきあうとなったら、「あいつとキスとかできんのー?わーー!!」とかなっちゃたりしちゃうんですね!
修学旅行から帰ってきて、「じゃあ、一度、デートでもしてみよう」と遊園地デートするんですけど、告白前と告白後で、距離感が違う五十嵐くんに、これまた「わーーー!!!」ってなっちゃうんです
中原くんの気持ちとしては、ふたりの関係が変わることがコワイんですね
そして、一緒に入れるという選択肢として、「俺らつきあおっか」って言うんですけど、五十嵐くんはすごく不機嫌になるんです
立ち去る五十嵐に、自分がなにか間違ったんだと泣いてしまう中原・・・
もう・・・ここ、せつなすぎる・・・・
気持ちに素直になるって、本当、難しいですよね。自分の思っていることを正しく相手に伝える難しさが描かれています
んで、この後、もう一度、仕切り直しをします。
今度は、ちゃんと、自分の気持ちを正しく五十嵐くんに伝えられる中原
この時、中原くん「自分の気持は恋よりもっと気持ち悪いものかもしれないけど」って言っているんです
すごいよねー・・・友情と恋愛が入り交じるとそのくらい重い気持ちが生まれるんだねーって思った。
この、4巻の告白シーンもほんと素敵なんです!!キュン保証をします!!
感想まとめ!「五十嵐くんと中原くん」のここが面白い!
腐女子に媚びない丁寧な展開がむっちゃいい
この作品の面白さって、腐女子に媚びない姿勢だと思うんです
BLって、腐女子サービスを盛り込んだほうが売れるし、ページ数の関係から、スピード感も求められますよね
それに比べて、こちらの作品、1巻まるっと悩んでいるんですよ・・・
すごくないですか?
男の子の友情を描きながら、同時に親友を好きになってしまったという悩みや不安を、本当に丁寧に描いているのがいいと思うんです
マンガとして面白い
1巻も読みやすくて面白いんですけど、巻数を重ねるごとに、どんどん、読者への見せ方が、上手くなっていっていて、4巻の告白シーンでは、観覧車のライトアップと重ねて、ほんとドラマチックな演出がされているんです
間のとり方や、表情・・・台詞回しなどが、ほんと、上手い!!
五十嵐のドキドキ感とか、中原のぐるぐる悩む気持ちがダイレクトに伝わってくるんです
だからね・・・読んでいて、ほんと、キュンキュンするんですよ
脇キャラたちもとてもいい
主人公の五十嵐くんと中原くんのお友達にもうひとり、水森くんがいるんですけど、水森くんが、むっちゃ、明るくてポジティブで良い子で~!!
あと、五十嵐くんのことをライバル視する昇太郎も、なんやかんやいっていい人で~!!
文化祭に修学旅行。時に喧嘩もするし、じゃれ合ってワイワイ楽しそうだし・・・賑やかな高校生ライフを送っている様子は、自分の身近にも、きっと、リアル中原、リアル五十嵐がいるんだろうなって腐女子の夢がみれるんです
まとめ
面白いBLや人気のあるBLって、やっぱり、よく目にするし、耳にもする
だから、本気で、「こんなところに、こんな面白いBLが!!」ってかなり衝撃がありました
早く教えてよ!!!って思った!!笑!!
でも、BL雑誌で連載されていないせいか、腐女子への知名度がいまいちなのが本気で残念だと思います
このふたりが、今後、エロな関係になるのかどうか・・・?
「ヤングエース」って、確か男の子向けの雑誌ですよね。
どうかなー?エロまでいくのかなー?
今後の展開も見逃せません!!
ちなみに、この作品、Renta!さんで取扱いがされていません←取扱がスタートしました
ネットで試し読みしただけで本はまだ持ってないんてすが、こちらを読ませて頂いて、やっぱり本が欲しくなりました!
ナオナオさんへ
こんにちは!はじめましてでしょうか?コメントありがとうございます!!
「五十嵐くんと中原くん」一般誌に載っているとは思えないクオリティのあるBLですよ!
なんちゃってBLなのかな?って思っていたら、ちゃんと告白までいったし!!今後の展開も気になっています
また、機会があれば・・・ぜひぜひ!!どうぞー!!