ノンセクシャルな受けが幸せになるまで…「初恋、カタルシス。」鳩川ぬこ

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鳩川ぬこ先生の「初恋、カタルシス。」読みました!!

配信と同時に読んだんですけど

この作品・・・ちょっと難しいですよね?

あれ?

そう思っているのわたしだけ?

わたしは、「ノンセクシャル」についてもネットで調べて、何度も読み返して、ようやく理解できたって感じです

「理解」できたら、すごく素敵な作品で~!

ある種の新しさもあってすごく面白い!!

共感が難しいテーマだったけど、その難しさの中で、最後、ニコニコしている主人公二人の姿がすごく素敵だった!

では!紹介に行ってみましょう!!

作品紹介

風邪を引いた一騎の自宅に別れたばかりの元恋人・唐木田がやってきた。
性的欲求を持たず恋なんてできないと思ってた一騎が、自分で区切りをつけた初恋の人。
フラれたにもかかわらず優しく看病する唐木田は、寝込む一騎にキス。そして……
「いつか、あの手に、触れられてしまう。」

「初恋、カタルシス。」のここが面白い

「ノンセクシャル」とはなんぞや?と真剣に調べた

口コミを見ていると「高評価」が並んでいて

「ノンセクシャル」を理解できている人がたくさんいるってことがけっこう驚きました!!

この作品はね・・・・

「ノンセクシャル」って性嗜好をちゃんと理解していないと、かなり難しいと思うんですよ

最近は、「LGBT」を取り扱ったセクシュアルマイノリティについてのネット記事が増えてきて

そこで、時々、目にすることがあった「ノンセクシャル」という言葉

定義として考えると

他者に対して性的欲求を抱かないセクシュアリティ

つまり、恋愛はするけど、相手に対して性的欲求を抱かない。という性嗜好の持ち主なわけですが

一言に「ノンセクシャル」といっても、また、この中でいろいろと枝分かれをしちゃっているんですよね

他人と触れ合うことは完全にNGな人もいれば、我慢すればエロはできるけど、相手が望むような深い交わりはストレスになる人

他人と触れ合うことがNGだから子供はいらないって人もいれば、エロはできないけれど子供はほしいって人もいる

かなり複雑なわけです

そして、この漫画の主人公である一騎は、我慢すればエロはできるノンセクシャル

攻めである唐木田のことが好きで好きで~!片思いをしていた期間も長くて、ようやく両思いになれてつきあえたんだけど

性的なことを求められたらすごくストレスになるし、普通に性欲がある唐木田さんにも申し訳ないし、「普通」に恋愛ができない自分自身のこともつらいしで・・・

第一話早々、別れ話をして、別れた気になっていて弱り切っている一騎のぐずぐずぶりが「情けなくてかわいい」です

そんなかわいい一騎と別れたくない!と攻めが、受けのことを追いかけるってストーリーになっています

「好きな人のためにちょっとだけ我慢する」ってところがよかった!

もともと、攻めの唐木田さんは、同じ職場にいる一騎が自分に向けてくる「好き」って気持ちを

「すごくかわいいな!」って思っていて

とにかく一騎のことが可愛くて仕方ないんですよね

この作品がよかったところは、この攻めの視点がちゃんと描かれていたこと

大好きだから、一騎が「性的ふれあい」が苦手なら我慢しようって攻めが思うってところがすごく誠実に思えました

じゃあ、まったくエロシーンがないのかないのか?といったらそうじゃなくて

お酒が入って一騎にふれたーーーーいってなった攻めが、ハートマーク飛ばしながら一騎の服に頭をつっこんで、一騎にポコポコたたかれるシーンがあって

しゅーーーんってなって「だって、触りたくなるじゃん」って我慢するシーンがあるんですけど

翌朝

そんな「自分を大事にしてくれる攻めの気持ちに答えたい」と一騎ががんばってフェラをするシーンなどがあります

このとき、攻めはむちゃくちゃ幸せそう!!!

一騎は、すごく頑張った感が!!!笑

好きな人のために、お互いがちょっとずつ我慢する。

そして、相手のそんな姿を見て、相手に対しての愛情をより大きくさせていくって流れはすごくよかったと思います

海ホタルの感想

個人的にはね・・・

「BL」は、「エロ」と「快楽」と「ときめき」がワンセットって部分があってですね

そういう意味では、「BL」というより「マンガ」としてとても素敵な作品だったと思っています

精神的つながり重視の人はきっと楽しめる作品

そして、コミックの最後の方では、一騎も変わり始めていて、すごく攻めに甘える態度を見せるようになっているし

このふたりは、まだまだ、これからたくさん変化をしてくんじゃないかな?って希望があるのもよかった

重いテーマをシリアスさと甘さをミックスして描いている作品です

攻めの幸せそうな顔をたのしんでください

試し読みはこちらから

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