こんにちは!海ホタルです
千野ち先生の新刊が配信されています!
千野ち先生の新刊はケーキバースBLです!!!
ケーキバースといえば・・・「カニバリズム」
ケーキバースは、カニバリズム要素があるから読まないって方も多いと思うんですが!
わたしだってカニバリズムは超苦手!!!
でも!!!「ケーキバース」は、面白いんです!!!!!
ケーキバースは、カニバリズム要素がふたりの恋を阻むんですよ~
ただのカニバリズムじゃない
もう!ほんとに胸がぎゅんってなるんです~
こちらの作品も、むっちゃ胸キュンの展開でした!!!
思い合う二人の前に立ちふさがる大きな困難を乗り越えて、最後はハピエンです
どんなふたりが主人公なのか?
どんな展開が待っているのか?
紹介に行ってみましょう
目次
作品紹介
「フォーク」は捕食対象となる「ケーキ」への衝動を抑えることができない。「フォーク」であることに悩む高校生の葵は、ある日密里(ケーキ)に誘われ料理同好会に仮入部するが——!?
「可哀想な君は僕だけの甘やかな傷」のここが面白い
お互いに惹かれていく様子が手に取るようにわかりやすく描かれている
藤峰葵は、12歳の時、自分は「フォーク」だと知った
社会的に「フォーク」は「犯罪予備軍」と呼ばれている
葵は、絶望し、一度は死のうとした
でも、死ぬ勇気もなく流されるがまま高校に入学
そこで、ひとつ年上の先輩の蜜里と出会う
調理室でケーキをせっせとつくる蜜里
蜜里本人から、甘い香りがして、蜜里が「ケーキ」だと気づく葵
よだれだらだらで蜜里に引き寄せられる葵
葵の反応に蜜里も、自分が「ケーキ」だと気づきます
「ケーキバース」の世界では、「フォーク」は「ケーキ」を食べちゃうので、蜜里は、ビビッて逃げ出してもいいはず!!
だけど、蜜里は、葵のことを「かわいそう」と言うんですね
葵は「かわいそうなのは、食べられちゃうケーキでしょ」と答える
蜜里は「フォークってケーキの人間以外、何を食べても味がしないんでしょ?クリームも苺の味もわからないなんて・・」と言う
挑発的な蜜里の言葉と視線・・・それに引き寄せられてキスをする葵
蜜里の体液はクラクラするほどの甘くて!理性を失いそうになる葵!!!!
でも、その時、蜜里が作っていたケーキが床に落ちる
大きな音が響いて葵は正気を取り戻します
このままでは蜜里を食べてしまうと、翌日から蜜里と距離を取ろうとする葵
だけど、蜜里の方から、葵に積極的に接点を作ろうとしてきて!
飄々として本音が見えない蜜里
葵は、言葉巧みに「料理同好会」に入会させられる
本来ならば、「ケーキ」は「フォーク」を嫌うはずなのに?どうして???
困る葵を見て、蜜里は「やさしいね」と笑う
葵の持つ本質的なやさしさを見つけては「やさしい」と言葉をかける蜜里
葵も、そういう蜜里のやさしせに救われて・・・惹かれ始める・・・
でも、自分が「フォーク」だという罪悪感は消えず・・・・
蜜里からの好意を受け入れることができなくて・・・・
「フォーク」と「ケーキ」・・・本来ならばうまくいかないはずのふたりだけど・・・
自分のバース性に怯える葵が、明るくて飄々とした蜜里本人に惹かれていく展開が丁寧に描かれています
そして、蜜里のバックボーンが描かれることで、蜜里も葵じゃなきゃダメなんだなって納得ができる展開です
でも、これは、ケーキバースなので!
心の部分でどんだけ両想いであっても、「ケーキ」と「フォーク」は恋人同士になるのは難しいわけです
でも・・・・
そこの部分をうまく回収し、最後は、一生、一緒にいる約束をするふたり!
こういう解釈の仕方があったか!って驚きと、幸せなふたりの姿に胸が温かくなりました
海ホタルの感想まとめ
捕食者の「フォーク」である葵は自分の存在意義を否定している
「ケーキ」である蜜里が、そんな葵を受け止めるって展開です
ラスト近くで投下される「一生、一緒にいよう」という意味にもとれる言葉の数々に胸にキュンってきました!
「ケーキバース」って、捕食者と被捕食者の恋なので、やはり着地点が難しいと思うんですが、こちらの作品は、ものすごく夢がありました
お互いの足りない部分を補って生きていければ幸せですよね!
末永く幸せでいてほしいふたりです