本日の紹介は、秋雨るい先生の「おくびょうなディア」
前作「ふきげんなディア」で登場した百武先生と忍との出会いを描いた作品です
「ふきげんなディア」に出てきた百武先生はひどかった
ひげ面にわがままでゴーイングマイウェイな官能小説家
相手の都合なんておかまいなしにグイグイ押しまくるKYぶり・・・
そんな百武先生に才能を惚れられた桜庭先生(←「おくびょうなディア」の攻め)がこのうえなく気の毒だった・・・
そんなわがままな百武をオブラートに包んでいるのがマネージャーの忍だったわけです
わがままでオラオラな野獣面の百武と、常識人でキレイ系の忍という組み合わせはとっても不思議だったわけですが・・・・
そのふたりのなりそめが読めるのが、こちらの「おくびょうなディア」なのです!!
では紹介にいってみましょう
目次
作品紹介
人気小説家の百武勇虎が一目で恋に落ちたのは、和菓子の老舗「菓匠・上条」の若旦那・忍だった。
好きになったら一直線、熱烈に迫る百武に、忍はあっさり体を許す。
忍の慣れた様子に嫉妬しながらも、何もかも好みすぎて夢中になる百武だけれど、
忍の本心がつかめなくて!?超溺愛系・野獣攻×艶系・けなげ受の激甘アダルトラブ♡
「おくびょうなディア」のここが面白い
忍に一目ぼれした百武先生。声をかけたその夜にはベッドイン?
時系列的には「ふきげんなディア」より前のストーリーになります
桜庭先生は登場しますが、奏太は登場しません(←描きおろしではちょこっと登場)
「ふきげんなディア」では百武先生のマネージャーとして登場した忍ですが、本職は和菓子屋の跡取り息子です
百武先生は、忍に一目ぼれをし、和菓子屋の店先に立つ忍に会いに行く!!
そしていきなり、自己紹介をし、「忍」と名前呼び!!
そして、連日、和菓子屋に通う!通う!!
「また会いに来てもいい?」
「久しぶり!会いたかった!」
「饅頭配達してほしいんだけど!」
すごいな・・・
この、自分が振られる可能性を1ミリも考えないポジティブさ・・・
正直、暑苦しい・・・・
見習いたい・・・
(いや・・・個人的には、こういう空気を読まずにグイグイとくるタイプの野獣系の男性はものすごく苦手でして・・・)
まあ・・・普通ならば、ちょっと引いちゃぐらいの強引さなんですけど・・・
忍はそうではなかったようで、誘われた当日の夜には百武先生の家に行き、即ベッドインしています!!!
わーーーーお!!!!
この「性欲」なんてありません!って涼しい顔の忍が淫らに百武を誘うベッドシーンはまじエロス!!やばエロす!!!
やばい!やばーーーーい!!
おいこら!!魔性系かよ?
忍のベッドの中でのエロい乱れ具合に、官能小説家の百武も「何もかも好みだよ。奇跡だってくらい」と改めて恋に落ちている
ぐふっ・・・♡
恋におちるもだもだした時期や・・・告白など・・・すべてすっとばし体の関係を持った忍と百武
きっと、恋の酸いも甘いも経験した大人なら、そういうことをすっとばして恋人同士になることもあるんでしょうね
百武は、忍と一線を越えた時点で、忍から「イエス」がもらえていると思っています
しかし・・・
ベッドで一見男慣れしているように見えた忍は・・・・
そうじゃなかった!!!!
第一話から淫らにベッドを共にした、このふたり・・・
この後、根底部分で気持ちのすれ違いがはじまってしまうのです
このコミックの見どころは、ふたりの気持ちのすれ違いかな?
忍は、様々な家庭の事情から自分に自信が持てない男なんですね
だから、自分なんかが人気官能小説家の百武の恋人など恐れ多いと思っている
そういう忍の「ちょっと身を引いている感」が面白い作品なんですよ
百武先生が、忍のことを「未亡人」と比喩していますが・・・
まさに!!そういう感じ!
どことなく幸薄く・・・多くの幸福を望まず・・・でも、好きな人には献身的・・・
読んでいて、本当にささえたくなる受けでした
登場人物の魅力にも注目したい!
第一話、第二話と・・・
とにかく百武先生が前向きで笑えます
ベッドインした翌朝には必ず姿を消す忍
百武先生は、そんな忍のことを
「照れ屋か!」
「賞味期限は当日ってそいう意味!」
と前向きにとらえて読者の笑いを誘います
さすがのポジティブシンキングですよねー!!
そして、忍から「恋人でもないのに図々しいマネはできません」といわれ、ようやく、自分たちが「つきあっていない」という事実に気づくのです!!!
ふふっ・・・今頃気づくかー!バカめ!!ってワラエル
そして・・・
百武に対して忍はとにかく控えめ
なのにベッドではものすごく淫らでエロい
こういうの男の夢って感じなのかな?
百武先生が夢中になるのも納得の魅力があふれている
忍のエロシーンも大変見ごたえのある描写が楽しめます
海ホタルの感想
攻めは「つきあっている」と思っているのに、受けは「たわむれ」だと思っている
そういう気持ちのすれ違いシチュが好きな人にはたまらんBLだと思います
「ふきげんなディア」で見ていたふたりの関係からは、ちょっと想像できないなれそめでしたね
こちらの作品を読んでから「ふきげんなディア」を読みかえしたら、面白さが倍増しました
「ふきげんなディア」も好きですが、「おくびょうなディア」では忍の魅力にノックアウトです
クーデレな受けもいいものですね!
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