おすすめ高校生BL「こいものがたり 2巻」田倉トヲル 感想レビュー

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田倉トヲル先生の「こいものがたり2」の2巻が発売されました!!

10代ならではの真面目な青春BLが好きな海ホタルですが・・・

この作品も大好きです

ただね・・・1巻の発売から時間が開き過ぎだよ~!!

1巻の発売がいつさ!?

2015年6月24日だぞ!!!

わーお!!生まれたばかりの赤ん坊が幼稚園に入園しちゃうぞ!!

今回、2巻が発売されると聞いて、秘密書庫の奥から引っ張り出してきて読み返しました

「そうそう!こういうお話だった!!じーん・・・」って感じですよ!!!

真面目なBLがお好きな人に全力でおすすめしたい作品です!!

ただ!!!注意してほしいのが!!!

まだ!!BがLしていません!!!

 

そこ!!心して読んでね!!!

 

たぶん・・・BがLする予定だと思うんですが・・・そこに、まだ、いきついていないでーす(汗)

まだ、「マイノリティ」についての葛藤段階です!!

では!紹介にいってみましょう!!!

作品紹介

「吉永ってホモなの?」と同級生に言われ、大和の周辺は騒然となるが、唯司や関たちは大和を庇う。それでも心無い言葉に大和は!?

【未読の方のために】1巻ふりかえり

男女が仲のいい高校で、その中でも目立つ仲良し男子グループ!

男の子たちが仲良くワイワイじゃれ合っている姿を見るだけで至福じゃ!!

そんなグループの中で、表紙の黒髪男子の唯司はよく人のことを見ている男の子

だから、イケメンで優男風の大和の視線が、自分の中学からの親友の恭介に向けられていることに気づいている

最初は「まさかな・・・」って感じなんだけど、勉強会のときに、居眠りしている恭介の指をそっと触っている大和を見てしまい・・・

しかし、実は、この時点では、まだ大和本人が自分がマイノリティ側であるかどうかがよくわかっていないんです

一緒につるむようになって大和の人としてのよさを知ってしまった唯司は、大和に「誰にも言わない」ことを約束します

そして唯司は、自分のセクシャリティについて悩む大和のよき相談相手となるのです

あるあるBLであれば、ここで急速に大和と唯司の仲が急接近し、意識しあって、くっつくという展開になるんでしょうが、このコミックは、そんなちょろいENDは用意されていません!!

さらに、1巻では、大和は予備校で佐倉という他校のゲイの男子生徒と出会います

不特定多数の相手と遊んでいる佐倉との出会いは、大和にとって、急速に自分がそちら側だと認識するきっかけになります

そして、唯司に自分の口で「俺は男が好きなんだ」とちゃんと伝えるのです

唯司はマイノリティ側であることの大変さを漠然とわかっている

だから、この後、唯司のことをハグしながら「簡単にいかないのはわかるけど・・・こいつが幸せになるといいなぁ」って心から思うんです

そして、ようやく自分がマイノリティ側であることをようやく認めた大和ですが、次は、自分の性癖が受け入れられない気持ちで悩むのです

マイノリティ側であるという覚悟ができないんですね!

大和の相談に、唯司は「手探り状態でもいいんじゃないの?」と答えますが、ここらへんから、唯司も大和の不安を理解できないことで大和との距離を感じ始めているんですね

10代ゆえの閉塞感ある学校生活

その中で出会うキラキラした友人たちとの関係

さらに、笑顔の中で抱える「自分がわからない」という悩みや葛藤

大和にとって唯司が一番の相談相手なのですが・・・相談を受ける唯司も手探り状態で・・・

眩しいほどの友情と、混沌とした不安を抱えたまま1巻は終わっています

「こいものがたり2巻」はこういう感じです

そして・・・その続きとなる2巻・・・

2巻は、1巻で登場した男と遊んでいる佐倉が大和に大きく影響を与えます

大和は唯司という自分のマイノリティを理解してくれる人間がいて、優しい家族に支えられ、友人に囲まれ、比較的「人」に恵まれた環境下にいるんですね

しかし、佐倉は違う

佐倉は自分の親にも自分が「マイノリティ」側であることをカミングアウトしていますが、親はそれは一過性の病のように思っていて、ノンケの従兄弟からは面白半分にレイプされそうになります

佐倉の抱える問題に巻き込まれた大和は、クラスメイトたちに「ホモ疑惑」をかけられてしまいます

でも・・・これ・・・「疑惑」じゃないんですよ・・・・大和は「マイノリティ」側なんですよ

真面目な大和は、この噂を否定することは仲間に嘘をつくことになり・・・

肯定することは、好奇心の的になってしまう恐怖が生まれるわけです

無言を貫くしかない大和

「味方でいる」と励ます一番の親友の関

中学から大和のセクシャリティを唯一、理解している女子の柴田

大和が周りから心無い言葉を言われて守ろうとするグループの男の子たち

大和の性格を理解しているがゆえに見守るしかできない唯司

大和を囲む友人たちんいろんな気持ちが交錯していくんですね!

独りで悩んで・・・悩んで・・・最後・・・唯司に弱音を吐く大和の姿が・・・・ほんとうるうるって感じなんです

「いつかお前も自分を好きになれるといいね」と唯司のキメセリフがほんとに素敵すぎる!!

そして、自分のマイノリティは自分の中にずっとあったんだ。と覚悟を決めた大和が取った行動は!?

海ホタルの感想

いやー・・・ほんと、これ、BL?

ってなくらい真面目なコミックです

近い将来、映像化されてもいいんじゃないですかね?

いや、されるべきですよ!!!

2巻は、自分のセクシャリティをようやく受け入れたものの、そんな自分を好きになれない大和の葛藤が延々と描かれています

主人公救済のための都合のいいマンガ的展開は一切ありません

とにかく大和が真剣に悩んでいます

そして、それを見守る友達の姿がほんとによくって・・・読んでいて「じーん」とくる

しかし・・・ひとつ気になるのが、「BL」部分ですよね?

2巻のラスト近くで、大和がほのかに唯司に対して特別な感情が芽生え始めています

真面目な大和なので、即、「勘違い」だと否定していますが・・・

この気持が大きくなっていくんですかねー・・・なるといいなー・・・・

なんといてもタイトルは「こいものがたり」ですからね!!

今後の展開に期待したいと思います

試し読みはこちらから

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