7月13日に発売された『NIGHTS BEFORE NIGHT』が電子化されました
ナツメカズキ先生の「MODS」の待望続編です
電子化を待っていた人もたくさんいると思います!
とにかく!紙コミックの方はむちゃくちゃ分厚い!
電子化されて、ページ数を見たら「全286ページ」となっていた!
ええ!!
300ページ近いやん!!!
そのエッジのきいたデザイン性もあるかっこいい絵と心の奥底にある痛みをえぐるような刹那設定と救いのあるハピエンで信者を多く抱え持つナツメカズキ先生
『NIGHTS BEFORE NIGHT』も各ストアの特典が盛りだくさんですごかったんですよね
あと、ドラマCD付きのコミック版があったのも驚きました
ただただ・・・そのフィーバーぶりに驚くばかりでした
電子化はまだですが、レビューをしてみたいと思います
11月1日に電子化されました
目次
作品紹介
初回限定小冊子・CD付特装版には、以下の特典がついています
男娼を辞め、信虎と同棲生活を始めたシロだったが?!『MODS』後日譚。☆「MODS after story」ドラマCD(特製パッケージ付き)
小冊子の内容を丸ごとドラマCD化&キャストトークも収録!
(キャスト…シロ:斉藤壮馬/信虎:八代拓/春:野島裕史)☆キャラクターイラスト×漫画カード(時雨ver.)
表面:イラスト×裏面:漫画の両面描き下ろし!
海ホタルは小冊子特典目当てでCD付特装版をオーダーしました
ドラマCDの内容は、小冊子の内容となっていて、シロのかわいい喘ぎからふたりの吐息までギュンギュンに詰まってい濃厚さ!
エロヤバイ~・・・・ドキドキ・・・って感じです
キャストフリートークも収録してあってお値段以上の価値のある品物となっています
amazon 初回限定小冊子・CD付特装版 NIGHTS BEFORE NIGHT「MODS」未読の方のためにあらすじ紹介
「MODS」のスピンオフともいえる「NIGHTS BEFORE NIGHT 」
「MODS」が未読でも内容は理解できますが、知っている方がより一層深みが増すと思われます
そして、小冊子のほうは、「MODS」のメインキャラの話が主流になっているので、「MODS」が未読の方には、読んでも萌えがわからない感じです。
さて、ここからは、「MODS」未読の方のために、内容をおさらいしたいと思います
「MODS」はゲイ専門出張ヘルス「Rain」で働くシロと、そのシロのボディーガード兼付き人となったカタギの男・信虎が主人公のお話です
妹の借金を返すために、高時給につられ「Rain」にバイトとして雇われることとなった信虎
そして、自分の身を痛みつけるように危ないプレイもOK!で体を売り続けるシロの危なげなさから目が離せなくなります
目が離せないって感情が「守ってやりたい」に変わるのにはそれほど時間はかかりませんでした
しかし、シロは、自分は普通に幸せを求めてはいけないと思っています
その理由は、シロの過去にありました
子供の頃から父親に体を売って稼ぐように命令されてきたシロ
「おまえは体を売ることしかできない。」と実の父親から言い聞かされて育ってきたんですね
そして、父親が飛んでしまい、シロの父親の借金のかたにヤクザの商売道具となって体を売ることとなります
ヤクザの商売道具となった未成年のシロの面倒を見てくれたのが元・ヤクザの時雨
時雨は、シロに普通の幸せを与えてくれて、さらに、ヤクザの商売道具になっているシロを連れてこの街から逃げ出そうと計画します
しかし、計画の夜、時雨自身が事故で亡くなってしまう・・・
シロは、自分に灯ったたった一筋の光を失い、時雨の死は普通の幸せを期待した自分のせいだと自分を責めます
時雨の死に、心を殺してしまったのはシロだけではありません
時雨をシロに預けた春の心にも大きな影響を与えます
喜びを求めず、自分を罰するようにただ生きる・・・
それのどこに意味があるのか?
春は、時雨の死後もヤクザの商売道具として生きるシロに別に生きる場所を与えます
それが、ゲイ専門の出張ヘルス「Rain」なんですね
春はシロが幸せになることを強く望んでいて、信虎にシロの手を離さないで欲しいと言うのです
そして、わざと信虎に嫌われることをし信虎と向き合わないシロには「期待したっていいじゃないか」と言うのです
信虎とシロは最後にハピエンを迎えますが、おせっかいな春の存在がなければ、くっつくのは難しかったかもしれません
そして、今回の新刊『NIGHTS BEFORE NIGHT』の主人公は、この春なんですね
時雨が守ってあげたいと思ったシロに、時雨の死後も生きる場所を与えた春
時雨が死んだ時、シロは自分を責めましたが、それは春も一緒だったんです・・・
お前は俺の味だけ知ってればいい。
10年振りに偶然の再会を果たしたヒロと桐谷。2人は高校最後のひと夏だけ“キス友”だった――。忘れたい過去の記憶。
超大型新人・ナツメカズキのデビューコミックス!
「NIGHTS BEFORE NIGHT 」感想
絵がとにかくかっこいい!各話の扉絵にギュンギュンした!
とにかく絵がかっこいい!登場人物たちの色気にキュンキュンします
ナツメカズキ先生の絵は色気ダダ漏れでかっちょいいですよね!
なんていうか・・・ただ立っているだけの絵が、なんでこんなに色気ダダ漏れやねん・・・って拝みたくなる・・・
でも、そういう絵が上手い先生って、絵に重きが置かれすぎて、マンガがいまいちってことがあるんですけど、マンガもこれまた、かっちょいいんですよ
このかっこよさの原因はセリフにあるんですかね?
春と時雨が初めて会ったシーンはこんな感じです
ヤクザたちに輪姦されている春
↓
その部屋に「一服しにきた」と堂々と入ってくる時雨
↓
「そういやお前らのオヤジがそろそろ帰る見てぇだぞ」と言う
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その一言に慌てて退場してくモブヤクザたち
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縁側で一服する時雨の横に来て、ごろりと寝転がる春
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「お前 名前は?」って時雨が聞くんだけど、春は庭にある散っていく桜を見たまま無言
↓
その春の無言に、春の髪についた桜の花びらを一枚指でつかみ、それを散らしながら「せっかく咲いてたのに すぐ散っちまうんもんだな」
↓
そう言う時雨の横顔に、なにか感じるものがあったのか、春は、自分の名前を口にします
くぅぅぅぅぅーーー・・・なんだ!このかっこよさは!!!
「名前教えろよー!!なぁなぁ!!」じゃないんですよ
いいたくなければ言わなくてもいいよ的空気を出しているのに、逆に心を明け渡したくなるようなこの不思議な空気感
んで、この後、春が「(次のイロは)あんたでもいいな。抱かれてみたい」って言うセリフがあるんですけど、その春の言葉に「ほざいてろ。クソガキ」って言うんですよ!
そのときの時雨の表情がこれまたかっこよくって!!!
くぅぅぅぅぅ~!!!!!
もう!!たまらんですよね!!
どの登場人物もかっこよくって!最初から最後までギュンギュンさせていただきました!!
“ひと夏の恋”にもなれない
「雪解けの恋」「ぼくらが恋を失う理由」で大人気のitzが描く、ゲイの美少年×ワケあり宿泊客のノスタルジックな年の差BL
ストーリーはこんな感じ
事故で亡くなった時雨は組長の愛人の子供でした
そして、時雨には7つ年下の異母兄弟の雪鷹がいるのです
時雨が死んだ時、まだ15歳だった雪鷹も、やんちゃをしまくる年齢になっちゃって、よその組にケンカを売って父親である組長から謹慎処分を言い渡されます
その謹慎場所として、元ヤクザの春の家が選ばれる
元ヤクザですでに足を洗っているはずの春ですが、今も、風俗業をしているということで、完全に足が抜けたとはいいきれない状態なんですね
しかし、春としては、シロが好きな相手をみつけ自立した時点で、店を畳みたいと思っていて・・・
厄介ごとはごめんだ・・・と思いつつも、店を畳ませてくれるという条件のもと、雪鷹を自分の元で1ヶ月謹慎させる約束をしていまう
しかし、雪鷹は、亡くなった時雨とそっくりな風貌で、雪鷹のふとした表情に亡くなった時雨の姿を思い出してしまう春
「MODS」では、春と時雨の関係は深く描かれていませんでしたが、実は、春と時雨は体を重ねる関係で、春は、相当、時雨のことが好きだったようです
そして、時雨が事故にあったのは自分のせいだと自責の念を抱えている
だから、時雨が死んでからの11年間
春は、一度も深い眠りを味わったことがない
亡くなった時雨のことが嫌いだった!という雪鷹は、兄のせいでゆっくり眠れない春に、眠って欲しいと強く望みます
しかし、春は、ゆっくり熟睡することで時雨を忘れるような気がしてそれができない
でも・・・雪鷹と一緒に過ごす日々の中で、「眠りたい」という心の底に閉じ込めていた感情が浮かびだし、雪鷹の腕の中で春に深い眠りがようやく訪れます
朝、起きて、自分の腕の中ですやすや眠る春を抱きしめる雪鷹・・・
ここね!雪鷹は、きっと、むちゃくちゃうれしかったと思うんです
しかし!!物語はここでまだ中盤!!!!
この後、時雨は自分が殺したものだと思いこんでいる春は、再び、眠ることを拒否するのです
大手飲料メーカーの生産部に勤める狩野は、マーケティング部の脇田と犬猿の仲だった。ある日、大好きなロックバンド「エアローゼス」のコンサートの帰りに立ち寄ったカラオケボックスで、エアローゼスの歌を超絶上手く歌う人物を発見する。よく見るとそれはなんと、あの脇田だった。彼もエアローゼスを好きだと知った狩野は、彼と打ち解けるようになり……!?
終わりは突然やってくる?ハピエンに向けての盛り上がりが急速すぎる
後半は、春と時雨の過去ががっつり入り、シロとの出会いも描かれています
そして、年下ならではのゴーインさで「眠りたくない」という春の心をほぐしていく雪鷹
しかし、気持ちはほぼ通じ合っているのに、ヤクザであるという理由がふたりを簡単にハピエンにさせません
なんといっても雪鷹は、やんちゃな問題児ではあるものの、組長の息子でなんです
簡単にヤクザの世界から逃れられない春と雪鷹!
残りページも少ないのに、どういう着地点になるの?まさかのアンハピ?ってドキドキするんですけど・・・
最後の最後に、ゴーインにハピエンになっています
いや・・・絵面的にはすごく盛り上がっているんですよ!!しかし、急展開すぎて・・・
最後、気持ちが追いつかなかったわーーーー!!!!
ヤクザBLなら「あるある」展開ともいえるから、ここは、受け止めるべきところ?
いやいや・・・正直、もう一話ほしかった・・・というのが本音です!
コミック化にあたりページ数の制限もあったせいで、急展開でゴーインにハピエンに持っていかれた感が拭えませんが・・・
ハピエンはハピエンです!!
もしかして、アンハピってドキドキしたので、ハピエンで良かったです
春と雪鷹のエチは、描き下ろしにて楽しめます
急速展開で幕が降りたから、エロする時間もなかったーーーちゅうねん!!笑!!
描き下ろしは25Pは、ほぼ、春と雪鷹のエロです
流れがちゃんと描かれているタイプのエロなのでかなり読み応えがあります
相互奉仕なのもGOOD!!
やんちゃな年下男に愛される年上男の色気が楽しめるすばらしい描き下ろしでした
もうね・・・春が幸せそうだから、それでいいよ!
年下の雪鷹に末永く幸せにしてもらってほしいです
海ホタルの感想
いや・・・むちゃくちゃ良かったと思います
どのくらい良かったかと言うと・・感想記事を本当はこの倍の量を書いていて、削って削ってこの量です
やっぱり、ページ数が多い分、気持ちが揺れ動かされた部分も多かったし、「幸せになりたくない。なるべきじゃない」と思っている春が、恋い焦がれた男に似た弟と出会い、愛されるっていうのに夢があったと思う
雪鷹は、これから一生、時雨にやきもちを焼き続けるんだろうなー
春に触れることができるのも、キスができるのも死んだ時雨にはできないのにね・・・
しかし、ちょっと、すっきりしないのは、結局、時雨は、春のことが大事だと思いながらもシロを連れてこの街を出ていこうとしたってことだよね・・・
春は、むちゃくちゃ時雨のことが好きだったみたいけど、時雨にとって春はどういう存在だったのかが気になります
春と時雨は、魂が近いって感じがするんですけどね・・・
時雨にとって春は、心の穴を埋め合う“同士”って感じだったのかもしれませんね
小冊子は「MODS」の主人公シロと信虎のお話です
小冊子は、「MODS」の主人公シロと信虎のお話となっています。
「MODS」から一年後のふたりです。
まるで自傷行為をするかのように体を売っていたシロがすっかり丸くなって年相応に普通に暮らそうと頑張っている姿が楽しめます
シロと信虎のエロはバッチリです
シロも春も、痛い過去を包み込んで、幸せになってほしいと思います
海ホタルさん
こんばんは(^o^)毎日暑い日が続きますねー 体調とか大丈夫ですか?
私は、夏バテすることもなく、元気に過ごしております。
私も「NIGHTS BEFORE NIGHT 」買いましたよー 分厚いね!川唯東子先生の「Marble」とどっちが厚いかな?
「MODS」を無料増量お試しで読んで、すぐ両方買っちゃいました〜
本当は893ものは苦手なのですが、これはそれほど893はメインじゃないし、バッドエンドじゃないので私でも大丈夫ー
ところで、BLCDって、どうやって聞いてますか?私、家で聞くツールがTVだけなんですよね〜パソコンあるにはあるんですが、よく考えずにMacBookAir買っちゃって、薄いおかげでCDが入る所が無いという・・・車の中で聞いてもいいんだけど、聞いている途中で故障したらとか考えるとねー やっすいCDプレーヤー買っちゃう?早く付いていたCD聴きたいわ♡
みかりんさんへ
こんにちは!わたしは夏バテ気味です・・・夜、ぐっすり眠れないせいか日中、すごく眠いんですよー汗
「NIGHTS BEFORE NIGHT」よかったですよね!ものすごい読み応えがありました!この分厚さはうれしい!
わたしは、BLCDはPCでイアホンをつけて聞いています。でも、最近は、音質とか考えると自分専用のCDプレーヤーもほしいなって思っています。
みかりんさんが早く聞けますように!