こんにちは!海ホタルです
西田ヒガシ先生は作家買いしているので新刊の「夜が終わるまで」も発売日当日に手に入れました
でね!!むっちゃ!!!むっちゃ!!面白かったんですよ!!
サスペンス要素が入った事件ものBL!
事件に巻き込まれ遺体が上がらない友人!
その友人に抱かれるリアルな夢を見る主人公!
死んだ友人にそっくりの弟に迫られて!?
次から次へと明かされていく新事実に最後まで引き込まれました!!
が!!!!
最後の最後で、モヤッがのこったのは私だけかーーーーー!!!!???
クチコミをチェックすると、なんか、私だけっぽぞーー???
んなーーーーー!!!!!!
んなわけあるか!?何度読み返しても「?」ってモヤッが残りますがな???
そういうわけで、本日の記事は、このコミックの面白い所と、モヤッとした部分をぶっちゃけで書いちゃいます
ぜひ!参考にしてね☆
作品紹介
検事の日浦は、男に抱かれる夢を繰り返し見ていた。
その男は、司法研修所の同期だった弁護士の影山。
影山は、堅物の日浦にも何かと声をかけてくる気さくで明るい男で、
それゆえ日浦にとっては数少ない友人の一人であった。
そしてそんな影山は、日浦の担当事件の被害者となったのだーー。暴力事件に巻き込まれた後、消息を絶った影山。
遺体はあがらず、日浦は望みを捨てきれないまま、事件を追い続けていた。
そんなある日、目を疑うほどに瓜二つの影山の弟・直人が現れる。
抱かれる夢は夜毎に現実味を増し、
まるで幻影のような弟・直人との接触によって、
日浦はいよいよ混乱を来していくのだがーーー。
「夜が終わるまで」のここが面白い
サスペンス要素のある目が離せないBLコミック
あらすじを読むとわかると思うんですが、主人公の日浦(検事:表紙右)の司法研修所の同期だった影山(弁護士:表紙左)がチンピラに絡まれ行方不明になるのです
チンピラは即逮捕されるものの、田酔状態でその時のことを全く覚えていない
警察としては、影山はすでにこの世にいないものとして事件を扱っている
でも、日浦は毎夜、夢を見るのだ
リアルに影山に抱かれる夢を・・・
しかし、日浦と影山はそういう色恋関係ではなかった
要領がよく世渡り上手で口のうまい影山は、出会った当初に日浦にゲイであることをカミングアウトしていた
その影山に対して、日浦は堅物で真面目で面白みのない男
お互いがお互いにない部分を心地いいと思い一緒につるむだけの友人関係だった
しかし・・・お互いが心の底では相手に対して友人関係以上に惹かれる何かがあったのだ
はっきり形としてわからないその思いは、絶対に一生言わないであろうはずものだった
日浦は毎夜、リアルに影山に抱かれる夢を見てうなされて考える・・・
自分の想いが、夢を見させるのか?
それとも、本当は影山がどこかで生きて自分に助けを求めているのか?
逆に死んで霊となって現れるのか?
実態のない片想いの相手に抱かれるという淫らな夢は、日浦に影山が死んだという事実を受け入れさせない
日浦の切なる「生きててくれよ」とセリフは、ほんとに胸にグッときます
サスペンス要素のある物語にグイグイ引き込まれました
仲間と酒を楽しんだり待ち合わせに使ったり……そんないつものBARで、飛び込みで歌う春本とデート中の水田は出会う。それから映画を観たりメールを送り合ったりと、中学生のような距離感と気持ちで逢瀬を楽しんでいた。互いに素性を明かせないまま、それでも会わずにはいられない二人。このまま夢の様な時間が続くよう願っていたが……?
「夜が終わるまで」のここがモヤッが残る
とにかく、影山が生きているのかどうか?って部分に最後まで目が離せないストーリーになっているんですが・・・
不思議なことに、影山の弟が日浦には、時々、影山本人に見える
影山の弟はゲイの兄をすごく嫌っていた
兄の乱パ写真を影山に見せ、兄を侮辱する弟
けど・・・その弟はなにかにひどく苦しんでいるんです
私としては、兄の意識が弟の意識を時々乗っ取っちゃうのかな?と解釈しましたが・・・
兄をディスりながらも、時々、まるで影山本人かのように日浦に迫ってくる弟・・・
この弟の存在が・・・最後・・・かなり有耶無耶な感じで終わっているんですよ?
「え?で、弟はどうなったの?」って部分がむっちゃ“もやっ”とするー!!
兄に憑依されていたとはいえ、男に迫ったって・・・弟にとってはかなりの黒歴史じゃないの?
いや・・・憑依されていたのかどうかもはっきりしないままだしさ!!
ううーーーーん・・・
わたしも読後、いろいろクチコミをチェックしたんですが、でも、その部分を気にしている人がいなくって?
ミステリーと考えれば気にしなくてもいい部分なんでしょうか?
きっと・・・そうだな。そうなんだな・・・ということで納得しています
外資系企業の優秀な営業マン・時田は、契約のためなら身体を使うことも躊躇しない超肉食系。上司なんて自分の邪魔をしなければどうでもいい、と思っていたが珍しく仕事でトラブってしまい、上司の香山にフォローしてもらう。香山は、婚活に励む元銀行マンのお堅い独身男。ところが「借りを返したい」と言った時田に香山が望んだのは、彼とのセックスだった――……。
海ホタルの感想
BLですが、主人公たちがイチャコラしたり、思いを通じあわせたりって甘えろ展開はないです
ひとつの事件を追っていくことで相手の存在の大きさを知っていき、最後は思いを通じ合わせているかどうかも曖昧で、でも、以前とはどこかふたりの距離感や関係性が変わっているというストーリー
本当は一生秘めておくはずだった思いを事件をきっかけにお互いがお互いの気持ちを知ったって部分がいいと思います
ただ・・・最後、科学的にはっきりしない部分が残るので「世にも不思議な物語」的テイストで楽しむことをおすすめします
個人的には日浦が影山に対して秘めている思いにギュンってきました(※巻末・描き下ろしにて描かれています)
真面目な恋愛をしない快楽主義者のゲイが真面目で堅物のノンケに惹かれると“絶対に手を出せない”って感じになっちゃうんですよね・・・
社会的に地位も有り、見た目もどう見ても男性というふたりが、言葉にできない恋心を胸に秘めているという部分にときめきました
体の結合こそはありませんが、どこか色気のある男たちの恋がサスペンス要素とミステリー要素と絡めてとてもハラハラドキドキと楽しめるBLコミックです
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