切なくやさしいピュアラブストーリー「愛追うふたり」 仁嶋中道

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オトクにBLが読みたい!

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こちらの作品・・・

あらすじに「母親が“ママ活“をやっている」とあるんです

母親がママ活?

え?もしかして自分の母親と男を取り合うの?

なにそれ?修羅場やん・・・と未読だったのですが、SNSで「ラストは涙が出ます」という口コミを見かけて、あれ?思っているのとは違う感じなのかも・・・と読んでみました

そしたら・・・まんまとラストで泣かされました・・・(←わたくし・・・涙腺が弱いので・・・)

これは、ネタバレなしで読んだほうがいい作品だと思います

なので、さらりと内容説明&おすすめポイントを紹介したいと思います

作品紹介

母親がママ活をしていると知った高砂一樹は相手の青年・住吉圭吾に会いにいく。母と会わないでくれと頼むが、あっさり断られ、苦肉の策として自分ともママ活をしてくれと申し込む。きれいな顔とミステリアスな雰囲気の圭吾だったが、予想外にやさしく無邪気な一面もあり、一樹はその人柄に惹かれていく。そして圭吾が自分と同じくゲイであることを知り、思いきって誕生日に会う約束を取りつけるが、直前にキャンセルされてしまい――!?愛を知る青年×愛が欲しい青年 切なくもやさしいピュアラブストーリー

「愛追うふたり」のここが面白い

あらすじはこんな感じ!

父親は単身赴任中だけど、両親仲はいい・・・そんな家で一人っ子で育った一樹

大学生になった一樹のもとに、母親が若い男と一緒に街を歩いていたという噂が耳に入る

大学でも話題になっている「ママ活」を連想する一樹は、母親の後を尾行・・・

すると、母親は、自分と同じくらいの年齢の男と待ち合わせをし、カフェに入り!

カフェから出てきたときに、男性に封筒を渡していた!!!

自分の母親が「ママ活」をしていると思った一樹はショックを受けて、母親の「ママ活」相手である圭吾と接触をし、「母と会うのをやめてほしい」とお願いするのです

だけど、圭吾から「“ママ活”に救われている人もいる」と言われ、自分の母親に悩みがあると気づく一樹

母親の悩みに思い当たるものがある一樹は、自分が圭吾と“ママ活”をすることで圭吾に近づいて、最終的に自分の母親との“ママ活”をやめてもらおうと考えるのです

“ママ活”を一樹から申し込まれた圭吾が「いや・・・君、男だしママじゃないでしょう」と言います

いや・・・ほんとね!大学生の男子相手に“ママ活”って言葉は使わないわ!

でも、圭吾は“カズ活”と言って、一樹の申し出を受け入れてくれるのです

 

圭吾と“カズ活”として会うことになる一樹

圭吾は、さすがはその道の熟練者というか・・・会話がやさしい

一樹は、圭吾と会うと、たわいもない会話をしているだけで自分を肯定してもらっているような不思議な感覚になるのです

最初は、自分の母親の“ママ活”をやめさせるのが目的だったはずが、いつの間にか、圭吾と過ごす時間そのものを求めて、圭吾と会うように!

そして、母親の悩みのきっかけは、自分がゲイカミングアウトをしたことだったと圭吾に話すのです

「愛」は増える。「家族」になろう・・・本当に胸にグッとくる!

わたしが、あらすじを読んだとき、息子の年齢と同じくらいの子相手に“ママ活”をしている母親が出てくるのかなーって思ったのですが!

一樹のお母さん・・・確かに“ママ活”をしていましたが、むちゃくちゃ息子思いのいいお母さんなのです

でも、どんなに息子のことを大事に思っていても、息子のことがわからない。理解できない時ってあると思うんですね・・・

そんな母親の悩みがすごく伝わってくる内容です

コミックの後半は、お母さんは、一樹のことをずっと応援していました!

お母さんの笑顔がむちゃくちゃよくって!

支えてくれる家族がいるっていいなーって気持ちでいっぱいになりました!

そして!“ママ活”をしていた圭吾!

彼も、実はお金目的で“ママ活”をしていたわけではないのです

圭吾にスポットがあたったくだりでは、「恋人」と「家族」・・・その違いは何なんだろう・・・といろいろ考えさせられました

個人的には「愛」は増えていくものだと思っていますが・・・

(恋人から恋人の家族・・・そして、子供。親族。友人・・・大事なものが増えていく感じ!)

それが、無条件には手に入らない場合もあるという現実のつらさに胸が押しつぶされそうになりました

「家族愛」をテーマにされると・・・ほんと、すぐに泣いちゃいますねー

BLで、愛が増えていく展開が好きな人は絶対に好きな作品だと思います

海ホタルの感想まとめ

ふっと見せる圭吾の笑顔とか・・・もやもやと悩む一樹の表情とか!

すごく表情を描くのがうまい作家さんで、思わず一コマ一コマ見入ってしまいました

ただ・・・とっても良かった分、これで終わるのが寂しい!

前振りが長かった分、くっついてすぐにラストになっています

(エロシーンはちょこっとあります)

くっついた後のふたりをもっと見てみたいなって思いました

試し読みはこちらから

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