こんにちは!海ホタルです
上川きち先生がリンクスで連載していた「こじらせΩの2度目の恋」がコミックにまとまりました
オメガバースBLです
受けが自分のオメガ性を受け入れられなくて、努力して、周囲からアルファだと勘違いされるほど「できるサラリーマン」になるんですが、記憶を失った2週間の間に、なぜか番関係を結ぶほどの相手ができていて、その相手というのが、自分のライバルである同僚だったというお話です
とっても面白かったので紹介したいと思います
目次
作品紹介
大手企業に勤める優秀なサラリーマンの佐倉は、オメガ性であることが唯一のコンプレックス。アルファをオメガを虐げる者として嫌い、一生番を作らずに一人で生きていくと決めていた。ところがある日、ひょんな事故により記憶を失いその間にライバルだと思っていた同僚のアルファ・鳴重と番になってしまっていた!! はじめは断固拒否していた佐倉だけど、パートナーとして誰よりも佐倉を理解し、信頼し、愛情を注いでくれる鳴重に、次第に惹かれていき…!?
「こじらせΩの2度目の恋」のここが面白い
あらすじはこういう感じです
オメガが弱者である世界で、オメガ性として生まれた佐倉
両親の憐みの目に、「オメガ性を恥じずに生きていく!」と決意をするのだが、その決意は早々に打ちのめされ、その後は、努力でアルファ並みにできる男へと成長する!
努力の甲斐あって、社会人になるころには、周りの人間みな、佐倉が「オメガ性」などと思わないようになる!
オメガなのに、優秀なアルファとして敬われ、尊敬される立場となる佐倉
努力の末、手に入れた周囲からの尊敬のまなざし
しかし、そうなると、今度は、努力などせずとも、生まれながらにハイスペックなアルファを目にすると苛立ちが生まれるようになる
佐倉の同僚である鳴重は、アルファ
たいした努力をせずとも仕事ができて、周囲からの評価も高く、出世街道一直線の鳴重に一方的にライバル心を燃やす佐倉なのだが・・・
ある日、資料室で作業中に、上から段ボールが落ちてきて!
気を失ったら?
次に意識を戻したのが2週間後で!
なぜか、むかつく鳴重と番関係を結ぶほどの仲になっていた!!!
資料室で段ボールが頭に落ちてきてからの記憶をまるっと失っている佐倉は、鳴重と番関係になることを受け入れられない
けれど、鳴重は、この2週間の間に、ひたすら佐倉のことを口説いて、ようやく、番関係になれたんだ!と訴える!
佐倉は「ええええー---?」と、この状況に気持ちが追い付かないが、鳴重は、もう一度、佐倉のことを口説くと言い出すのです
自分のオメガ性を受け入れられず、一生、誰とも番にならないと決意している佐倉
物語は、頑なな佐倉が、鳴重の必死の口説き文句にもう一度恋に落ちるところが描かれています
心ゆるませるラブ展開・・・だけど、好きになるのは過去の自分が許さない
オメガ性なのにアルファのように優秀な佐倉
性を偽って生きるわけですから、本当に、人一倍、努力をしている
そんな佐倉のサポートに徹する鳴重
佐倉のことを「オメガ」としでではなく、純粋に「好きな人」として扱ってくれる
そんな鳴重のやさしさに、頑なだった佐倉の心は、徐々にほぐれていくのです
しかし!
鳴重のことを受け入れようとすると、過去の自分が「あんなに頑張ったのに無駄だったね」と耳打ちしてくる
「一人で生きていく」と努力してきた過去の自分に苦しめられることになる佐倉
鳴重のことを受け入れそうでいて、なかなか受け入れることができない佐倉の苦悩が楽しかった!!
海ホタルの感想まとめ
個人的には、過去の自分の努力が無駄になった経験がないと、この作品のよさはわからないのかもなって思いました
わたしは、そういう経験をしたことがあるので、鳴重に惹かれながらも、好きになったら、過去の自分がかわいそうすぎる・・・って考えちゃう佐倉の気持ちに深く共感できました
あと、佐倉のことが大好きな鳴重がよかったです
ちょっとほかの社員と喋っただけで嫉妬がメラメラ~
こういう心狭い攻めは大好きです
記憶をなくしても同じ人に恋をするって!
とってもロマンチックって思える作品でした!