「シェリプラス2022年1月号」より「后宮のオメガ」の紹介です
「后宮のオメガ」第3話
半年ぶりに王に会う
ハーリドが後宮にこなくなってから半年・・・
他国へ遊学中であるハーリドの兄であるザインがハーリドの結婚祝いにやってくるという
祝いの言葉をもらう席で半年ぶりにハーリドを見るイリヤ
半年前はよく笑っていたハーリドだったが、その時の笑顔はなく、イリヤは「まるで別人のようだ・・・」と思う
ふたりのまえにひざまずいて挨拶の言葉を述べるザイン
イリヤは、ザインの顔を見て、ハーリドと似てないな。と思う
ザインの挨拶が終わり、後宮へと戻るイリヤ
ザインが声をかけてくる
「オメガを見るのは初めてです」と物珍し気なザイン
オメガは他国では触るのも汚らわしい生き物とされているのに、この国では、神の御使いなどと呼ばれている・・・
御使いとまで称されるほど、他の人間とどう違うのですか?と聞くザイン
失礼なザインの質問に、つまりは、オメガの身体の秘密を知りたいと言うことですか?と尋ねるイリヤ
ザインは興味津々と言った様子
イリヤは「構いませんよ」と言って、大胆にスカートの裾を捲り上げる
「直接ご覧になりますか?」と言われ、固まるザイン
ザインの間抜け顔を見て、くっと笑うイリヤ
これは、戯れが過ぎました。と言って、スカートから手を離し、機会があれば、後宮の外でまたお会いしましょう・・・と言って歩いていく
宮殿を抜け出して
後宮に戻ったイリヤは、ザインの失礼な態度にむかついていた
王の兄弟の中でも、ザインさまはとりわけ奔放な方なのだと説明するスゥヤ
なぜ、末っ子であるハーリドが王位継承をしたのか?と聞くイリヤ
長子のアミルは、愛する人と添い遂げるため、王籍を離れて街で暮らしていると説明するスゥヤ
以前、ハーリドが言っていた「王室のものでも、自由に、自分の道を選ぶ」と言っていた言葉を思い出すイリヤ
あの言葉は本当だったんだ・・・と思うのです
その夜・・・
タルジュがソワソワとしている気配で目を覚ますイリヤ
どうした?と窓の外を見ると、そこにはハーリドが立っていた
どうしても会いたかったんだ。というハーリド
明日から、またしばらく来れないから・・・と言って、イリヤに見せたいものがあると手を差し出す
ハーリドの手を握り、宮殿の外へと連れだされるイリヤ
見晴らしのいい場所までやってくると、そこに敷物を敷くハーリド
座るハーリドの横に座るイリヤ
そばにいて支えてほしい
もう、おまえは俺に会いに来ることはないと思っていた。と話すと、ハーリドは「え?なんで?」って様子
オメガとして発情しているみっともない俺の姿を見て軽蔑しただろう・・・と答えるイリヤに「そんなことは絶対にない」というハーリド
後宮にいかなかったのは、忙しくて・・・とにかく、おまえのことを嫌いになったからじゃない。と言い切る
その時、朝日が昇ってくる
まばゆい太陽の光でイリヤの目の前が明るく照らされる
その美しさに驚くイリヤ
美しく広大な景色を見て、王としてこの国を守りたい。と話すハーリド
そして、イリヤには、王としての俺を支えてほしい。と言う
一生懸命、イリヤの美しさを褒め、自分は、そんなイリヤにふさわしい王になると話すハーリド
ハーリドほどの王であれば、他にいくらでも美しい妃がとれるのに・・・と思いながらも、ハーリドが一生懸命に口説く姿に胸がいっぱいになるイリヤ
ハーリドが望むのであれば、自分はそばにいることを約束するのです
巡礼にでかけたハーリド
王に即位すると地方を巡礼するのが習わしがある
その巡礼の為、宮殿を1か月間、不在にするハーリド
イリヤが作った時計を持っていくハーリド
そして、イリヤに、魔よけの宝剣を渡し出立するのです
ハーリドの不在を寂しく思っているイリヤ
しかし、ある日、王以外の男子禁制の後宮にザインが部下を引き連れて入ってくる
今すぐ出ていくように言うスゥヤ
すると、ザインは「今日より、ここは俺のものになった」と言って・・・ハーリドが死んだと告げるのです
海ホタルの感想まとめ
後宮へこなくなったハーリド
「忙しかった」と言っていますが、ちょっと歯切れが悪いような気が・・・
なにか事情があってこれなくなったのか?と思っていたら、ザインからの「ハーリドは死んだ」発言!
もしかして、後宮の外では、派閥争いかなにかが起こっていたのかな?
ザインは「ハーリドは死んだ」と言っていますが・・・
この部分は、第一話の表紙で、成長したハーリドが描かれていたので、まあ、生きていると推測できます
問題は、イリヤのピンチにハーリドが間に合うかどうかですよね~
いや・・・イリヤのことだから、自分の身は自分で守りそう・・・・
でも、オメガは虐げられる側であるって育てられ方をしたしな・・・
どう転ぶのか?気になります
あと、ハーリドが一生懸命にイリヤに告白するシーンがよかったです
最初は、勢いがあるのに、次第に言葉が続かなくなって、これ以上どういったらいいんだ?と思いながらも、気持ちを伝えようとがんばっちゃう姿がかわいすぎる!
第一話では心が屈折していたイリヤの優しい表情にも注目です
長子のアミルが王籍を離れたため、二番目の王子であったザインが「第一王子」という扱いになっています。
イリヤは、ザインは性格に難ありなので、先王によって他国に遊学にだされたと思っています