こんにちは!海ホタルです
本屋さんで見かけた「SHOW TIME!」
BLの新刊平台に並んでいたのですが・・・この、BLらしからぬ表紙が逆に目立っていました(笑)
直感の赴くまま手にすると、厘てく先生の新刊だった!
厘てく先生は作家買いしているのですが・・・この表紙は、当たりか?わたしの好みじゃないか?ヒッジョーに迷うところ・・・
でも!作家買いしている先生だしね!と買ってみた!
で・・・読んでみたら・・・
表紙のイメージを裏切らず、恋愛におけるドキドキ感やハラハラ感より、誰かと出会って変わる人生みたいなものが描かれています
これを「運命」と呼ぶかどうかは人それぞれなのですが!
わたしは、とっても夢のあるお話だと純粋に思いました
ぜひ!どんなお話なのか紹介したいと思います
では!いってみましょう!!!
目次
作品紹介
俺は、みんなを幸せにする手品師(マジシャン)になりたい――!! バーでテーブルマジックをしながら、手品師(マジシャン)の修業をしている寛二(かんじ)。ある夜、死にそうな顔で高架下を見つめて佇む社畜リーマン・能勢(のせ)と出会う。生きる目的を見失ってしまったという彼のため、マジックを披露することに! すると翌日、元気になった能勢がバイト先までやってきた。「君のおかげで特別な時間を過ごせた。俺は、そんな君の特別になりたい」同僚やお客さんがいる前で、まるでプロポーズのような告白をされて!?
「SHOW TIME!」のここが面白い
誰かと出会ったことで変わる人生・・・これぞ運命の恋?
主人公は26歳のカフェ店員の寛二
子供の頃からマジシャンになりたかった彼は、プロのマジシャンにはなれなかったが、夜のバータイムにお客さん相手にマジックを披露している
そんな彼が、ある日、今にも電車に飛び込みそうな暗い顔をしている男をみかけて!
かけよって「生きていれば絶対にいいことがあるから!」と自分のマジックを披露する
今にも死にそうな顔で電車を眺めていた男は、仕事人間の能勢さん
能勢さんは、会社にとって自分は必要な男であると信じて、ひたすら仕事に打ち込んできたのですが、それが自分の勘違いだったことに気づき絶望していたのです
今にも死にそうな顔をしていた能勢さんは、目の前に繰り出されるマジックに大きく目を開けて「すごい!」と大興奮!
しかも、その後、能勢さんの悩みを聞いた寛二は、能勢さんに「誰かの特別になればいいんじゃない?恋人を作りなよ」とキラキラした顔で言ってくる
後日、寛二の働くカフェに来た能勢さんは、寛二に、サクッと「つきあってほしい」と告白します
戸惑う寛二だけど、びっくりしすぎて能勢さんの告白を断れない
その後もスマートに口説く能勢さんに、流されるがままキスをされ・・・
あれあれあれ?って感じでほだされていっちゃう~
寛二があっというまに流されちゃうので、正直、恋愛におけるハラハラ感は少なめ!
でも、気負わずナチュラルに寛二を口説く能勢さんの姿がスマートすぎて!
こういうできる男に口説かれるっていいな~って気持ちに浸れます
死にそうな顔で絶望していた能勢さんが、本来の自分を取り戻し、自分の夢を追いかけ始めるのですが!
これまた、夢を叶える能勢さんの姿がかっこいい!
こんなかっこいい男に口説かれたら・・・流されちゃうのは仕方ないのかも!?
夢を叶えるふたりはサクセスストーリー?!
恋愛部分のドキドキハラハラ感は薄目ですが、この作品のいいところは、主人公ふたりが、相手と出会ったことで、自分の夢を取り戻すところ!
寛二と出会ったことで、社畜生活に終止符を打ち、自分の夢を叶えることを目指し始める能勢さん
そんな能勢さんの姿を見て、自分もプロのマジシャンになりたかったことを思い出す寛二
でもでも!
今ある生活を手放して、夢にチャレンジするには大人になりすぎた!
そんな寛二に「生き方を選べるのが大人の特権だよ」という能勢さん
しかし寛二は、その自由は「数ある自由でしかない」と思うんですね・・・・
出会ったことで、大きく人生を変える二人が描かれています
夢を叶えてゴージャスな会話をするふたりが描かれている描き下ろしは、なんとも素敵すぎる!
ほんと、夢が詰まった1冊!
夢が枯れてしまった年齢ゾーンに入っているわたしは、うらやましくてたまりません!
海ホタルの感想まとめ
男と男が出会って恋に落ちてって感じよりも、人と人が出会って恋に落ちて成長をするって感じがしました
恋愛における駆け引きだとか・・・ドキドキハラハラ感は少なめなので!
BLらしい作品を求めて読むと、少々物足りないかも~!
わたしの場合は、厘てく先生の作品が好きって気持ちが大きいので!
ラストの自分の夢を叶えてイチャイチャするふたりの姿だけで大満足です
そして・・・
わたしの場合、子供の頃の夢を追うには年齢的に弾き飛ばされる年齢ゾーンなので・・・
正直、共感度は少なかったです・・・(←悲しい~・・・)
でも、若い世代の方には、心の突き刺さるものがあるかもしれません!(←きっとある!!!)
大人になってから夢を追うふたりを楽しんでほしい作品です