大好きな三池先生の新刊が出ています!今回は原作付きですね!!
原作付きか~・・・どんな感じかな~?って試し読みをしてみたら、ビビッ!!!ときてソッコーポチしちゃいました。
ページ数が203Pとあって、かなり読み応えがありましたよー!!
彼氏に頭の先から足の爪先まで愛でられたい願望がある女子には、ただただ羨ましくなっちゃう作品かも!!
では、レビューに行っちゃうよ~!
目次
作品紹介
登場人物&あらすじ
右攻:藤山啓一朗・・・ウメの兄と同じバスケ部だった。今はイタリアンレストランオーナー
左受:梅村のぞむ・・・高校生。義父との関係に悩む。社会人で一人暮らししている兄を慕っている。
母が再婚して以来、家に居場所を失くしていたのぞむ。逃げ込んだ兄のマンションで出会ったのは、兄の高校時代の仲間たち──中でも藤山は、料理上手でイケメンな上、無類の世話好きだった!? 「嫌がることはしないから、君のお世話をさせて?」料理からお風呂まで用意される生活は心地いいけれど…
引用:アマゾンより
「兄さんの友達」のここが面白い
お世話したい気持ちでいっぱいの彼氏はどこに落ちてるのー!笑!!
ウメ弟は、義父との関係がうまくいっておらず、避難場所がほしいって理由だけで、兄の友達の藤山と「嫌がることは一切しない」という約束のもと付き合うことにするのね。
まあ、なんつーか、「つきあおうか?」って言っている相手が目の前に居て、「俺、ゲイじゃなけど・・・」と思いながら、絶対に手を出さない事を条件に付き合うことにしちゃうウメ弟もけっこうしたたかさんだよね?
でも、この藤山もすごく変な人で、ひたすら相手に尽くしたい、お世話したいって人だったんですよ。
ウメ弟が「つきあっていいよ」と言う前からプレゼントを用意してくれてて、それからも、事ある毎に、いろんな理由をつけてプレゼント攻撃をし、頭のてっぺんから足の爪先まで、大事に大事に愛でてくれるんですね・・・
あたしが憧れちゃうのは、風呂上がりの髪を丁寧にドライヤーで乾かしてくれるってことろですよ。
ああ・・・うらやましい!!
歴代の彼女は、あまりに尽くす藤山にある種の狂気を感じて、離れていったらしいですけど、こんな素敵な彼氏に狂気を感じる元カノたちの気持ちがわかりません?
これは、実際、尽くされた経験をしたことがないから羨ましいんでしょうか?実際に、ここまで尽くされたら引くのかな?
「自分の手をかけて丁寧に!大切にしたいんだ(by 藤山)
ああーーー!!私も、こんな彼氏に丁寧に大切にされたーーーーい!どこに行けば、藤山さんと出会えるんですかーーー?!
ってぇぇぇぇ!!まず、わたしには兄さえいないーーーー!!!って、ウメ弟がうらやましすぎるよ。
10代の恋愛初心者の不器用さにキュンとした
尽くしたい性格の藤山さんと、家には帰りたくないウメ弟。最初、ウメ弟は、ギブアンドテイクの関係だと思っているんだけど、ムフフな流れになっても、自分が「嫌だ」って言ったら、すぐに手を引いちゃう藤山にジレンマを抱えはじめちゃうんですね。
今度は「今までの彼女にもしてきただろうし、自分だけが特別じゃないんだな」って考え込んじゃうウメ・・・
もう、そんなこと考えちゃう時点で、藤山さんを受け入れちゃってるんですけど、なにせ、ウメ弟は10代なので、自分の中で芽生えた藤山への特別な感情に気づきません。
藤山の友人から、昔、藤山が大事に飼っていたイヌの話を聞いて、「そうか。自分はペットの代わりなんだな」って思って胸を痛めるんですね・・・
自分だけが特別かも!って心が浮かれたり、そうじゃないんだと沈んだり・・・つらくなったらすぐに逃げちゃったり・・・そういう恋に落ちた10代の恋愛初心者のウブさにキュンキュンしました。
みんな生きづらさを抱えている。でも、見せないだけ。
試し読みで、兄の友人が藤山の他にふたり出てきて、三角関係とか・・・当て馬とか・・・そういう流れがあるかな?って思ったんですけど、そういう流れはなかったです。
ウメ兄は、ウメ弟のことをとても大事にしているし、兄の友人たちもみんなウメ弟に協力的でいい人。
ただ、ウメ兄の友人たちはみんなちょっとずつ、何か悩みを抱えて生きていて、藤山も含めて何かしらの生き辛さを抱えている。
表面上は、そんな悩みを見せずにキラキラ輝く兄の友人たちを見て、ウメ弟も義父との関係を受け入れてくんです。
みんな何かしら、思い通りにならないことを抱えているけど、見方を変えれば違う光景が見えてくるよって感じのメッセージ性が伝わってきました。
自分を理解してくれる仲間を持つことで、自分の中に抱えている生きづらさを少しでも楽にできるのってとってもいいなって思った!
まとめ
まあ、なんつーか・・・ほんと、攻めがスパダリです!!ウメ兄にウメ弟との関係がバレちゃうんですけど、堂々とウメ兄のいる前でウメ弟に「好きだよ」ってにこやかに言っちゃう。
攻めの飄々とした多少のことには動じない図太さ。藤山の真意が計れず怖くなってすぐに逃げ腰になっちゃうウメ弟をゴーインに追いかけちゃうところが、ひたすらかっこよかったです!
受けのウメ弟は、恋愛初心者らしく、オタオタ、グルグルしているんですけど、いちいち、反応がかわいいんですよ・・・なんなんでしょうね?この子・・・攻めがひたすら愛でたくなるのもわかる。
10代らしい恋愛初心者ならではのグルグル感と、攻めのスパダリの威力にクラクラできる作品です。
藤山さんは、今まで付き合った元カノたちは去るものは追わず状態だったようなんですけど、きっと、ウメ弟と今後、そういう展開になったら、地の果てでも追いかけていきそう・・・
あれ?そう想像したら、けっこう、コワイ?
いや・・・そういう経験をしたことがない人間からみたら、やっぱり、羨ましいよなぁ・・・
海ホタルさん
おはようございまーす^o^
只今、昔の本読み直し中です。時々来るこの波。今、読んでいるのは、岩本薫先生のYEBISUセレブリティーズです! エビリティ、スパダリだらけのこの本を読むと、無性にアジアンフードが食べたくなります。バインミーとかパッタイとか。
そういえば、私は平気だけど、パクチーって世界の人口の1割くらいの人には、石鹸の味の様に感じるらしいですね。なんか、遺伝子的にダメらしい。
私も三池ろむこ先生と成瀬かの先生は好きなので、雑誌で読んでましたー。本出たら買おうと思っていたのですが、honto は電子まだみたいです(>_<)遅いよ! honto !
イケメンに色々尽くされてみたいです‼︎ でも、ちょっと尽くされすぎて、自分がダメ人間になりそうで怖い。ま、こんなスパダリに出会う機会はないけどねー
原作の成瀬かの先生の「獣の理」は読んだことありますか?ちょっと変わったもふもふでおすすめですよ〜
みかりんさんへ
岩本薫先生は、他の読者からもおすすめされているんですけど、未だ読んでないんですよ・・・スパダリだらけの本・・・もう、聞いただけでドキドキしちゃいます。
私も、パクチー平気な人です!でも、遺伝子的にダメって面白いですね!美味しいものが出てくる本は読んでいるだけでお腹が減ってきますね。
イケメンにつくされる生活、一度はしてみたいです・・・もう、一生ないと思うから、こんなに読んでて楽しいんだろな~。でも、スパダリって、ほんとに実在するんですかね?
やっぱり、マンガの中だけですかね?
この作品読んで、成瀬かの先生セリフの言い回しがいいなって思ったんですよ。オススメの本、チェックしてみますね!