こんにちは!海ホタルです
ごんたくにど先生の「金魚の産声」
真っ裸で金魚を口にしてる少年の姿がなんとも奇妙で、目が離せなくて・・・
発売前の告知段階で、「絶対に読もう!」と決めていました!!
で!
読んでみたら!
これは、人によって受け入れる人とそうじゃない人がわかれる作品だった!!
作品の雰囲気そのものは、本当に素敵!!
読みごたえもある!
だけど・・・この結末でいいの?
では、そこの部分を含めて紹介に行ってみましょう
目次
作品紹介
「金魚の産声」のここが面白い
記憶をなくした恋人と一緒に暮らす主人公・・・記憶を戻したら離れなければならない!
舞台は、瀬戸内海に浮かぶ人口700人の島
都会からやってきて、仮住まいしている悠太と知久
悠太は、身体は大人のまま精神の方はかなり幼児退行してしまっている
知久になついて戯れる悠太は小さい子供そのもので!とってもかわいい!!!
こんなに無邪気で天使みたいなのに!
お祭りの夜、青姦プレイをしちゃうという卑猥な展開が投下!
な・・・!!!なにーーーー!!!!
けしからん!!!
何も知らない無垢な子供(←身体は大人なんですが!)にエッチなことをさせているような背徳感にドキドキした!
悠太の舌っ足らずな口調のエロいセリフがやばい!!!
しかし・・・この悠太って子・・・なにゆえ幼児退行しちゃったの?
その謎は、知久の過去の回想と現在が交互に進んでいく中で、少しづつ明らかになっていきます
どうも、悠太は、記憶をなくし幼児退行する前は、知久の恋人だったみたいで
なにかしらの事情があって、記憶を失って精神的に子供に戻っちゃったようなのです
記憶をなくした悠太を守るため、都会から離れたこの島に逃げてきた知久
悠太に、恋人だったころの記憶を取り戻してほしくて、恋人と重ねた日々をトレースするようなことをわざとしていく
そう・・・知久は、悠太に昔の記憶を取り戻してほしいんです!!
でも、同時に、悠太が、知久と恋人だったときの記憶を取り戻すと、知久は悠太の傍にいられなくなるみたいで・・・
「お前の記憶が戻ったら、俺はお前といられなくなるんだ」と悠太に言ってる!
知久のことが大好きな悠太は、昔のことを思い出したら知久がいなくなってしまう・・・と昔のことを思い出したくない
けれど・・・
記憶は、ある日、突然、戻ってきちゃうんですよね~!
住んでいた都会から、わざわざ離れたこんな田舎まで逃げてくるってことは・・・
勘のいい方なら察すると思いますが、それ相応の薄暗い出来事があったからなのです
記憶を取り戻した悠太と知久
ふたりの行く末は、ハピエンなのか?アンハピなのか?
はい・・・このラストが、人によってはハピエンであり・・・もしくは、スッキリしないラストなのです!
読む人によって、ハピエンかスッキリしないか?変わるラスト
ラスト(その後のふたりを描いた描きおろし)のシーンだけ話すと、知久と悠太は、一緒にカフェで仕事をして幸せに暮らしています
記憶が戻った悠太は、幼い雰囲気がなくなって、カフェに来る女の子たちをドキドキさせるセリフを平気で吐いちゃうイケメンになってるし!
料理を作っている知久ともラブラブだし!
ほんと、幸せな着地点!!!
でも!わたしが、どうしても引っかかるのは、このふたりの幸せの足元に、犠牲になった人がいるってところなんですよね
「恋人のためか、自分のエゴか・・・どちらも選べばいい」って言う悠太のセリフに一瞬、惑わされるんですけど
このウキウキなラストだけ見ると、結局は、自分たちの幸せのために他人を不幸にした事実に蓋をしているだけじゃん!!と思ってしまう
じゃあ、どういうラストがよかったんだ?!と聞かれたら???
うーーーん・・・わたしは、ふたりで罪を背負う薄暗さがのあるラストだったら「あり」だったって思うんですよねー
わたし、「他人を不幸にしてでもほしい幸せ」って展開そのものは嫌いじゃないんです
でも、それだけの覚悟を感じさせるラストであってほしいって思ってしまう~
でもね!
たぶん、このラストで大満足!!って人もたくさんいると思うんですよ!!
視点を変えれば勧善懲悪的な意味にも受け取れると思うし!
ほんと、読む人によってラストの読後感が変わってくる作品だと思います
海ホタルの感想まとめ
悠太がなぜ幼児退行したかって部分が気になって、グッとお話に入り込んじゃいました
独特な雰囲気がある絵と空気感がすごく素敵です!
なにより、記憶をなくした悠太がむちゃくちゃかわいかった!
金魚の産卵のお話もすごく「へーーーー!!!」って思ったし、タイトルの回収もみごとでした!!
薄暗いお話が好きな人は好きだと思う!
試し読みは下のボタンリンクからどうぞ!
CRAFTでの連載ですが読みました。
何だかんだで続きが気になる作品で読み飛ばさず最後まで読みましたが、確かに読後感は微妙でしたね。
悠太だと可愛いんだけど、悠希があんまり好きなタイプじゃなかったというか共感出来ないというか・・・
その悠希に結局は丸め込まれた感の終わり方に非常にモヤモヤ・・・
そう、解決したんじゃなく丸め込まれただけの知久(^0^;)
西本ろうさんの時の感想にも描きましたが、風呂敷広げる系のお話はラストが本当に難しいですね。
蛇足ですが、ラストが残念と言えば一連のgateau作品が思い浮かびます。
途中までは面白くても最後で失速する率が高過ぎじゃないですか?
勿体ないな~と常々思っております(;´Д`)
まるかーとさんへ
そうなんです!結局は丸め込まれちゃったって感じなんですよね・・・
メリバとか闇BLは好きなんですが
どうしでも、そんなお気楽なハッピーエンドでいいの?って気持ちがフツフツと・・・
ちゃんと、犯した罪とは向き合ってほしかったですよ!
gateau作品は、ネタバレ記事が書きにくい作品が多いです
記事にすると薄っぺらくなってしまう・・・
ストーリーがあっさりな作品が多いせい?
好きな作品もあるんですが・・・大抵、エロがいい作家さんの作品ですね!