がんばる女子のお仕事コミック「西荻窪ランスルー 1巻」ゆき林檎

nisiogikuborannsuru

みなさん!!ゆき林檎先生、お好きですか?
わたしは大好きな作家さんです。
こちらの作品は、ゆき林檎先生が青年誌「ZENON」で連載中のコミックです。
いつかレビューを書きたいなって思っていたら、本日、Renta!さんで1巻が電子配信されているのを見つけちゃって!!
よし!これを機に、レビュー書いちゃおう!!と、書いてみることにしました!!
(シーモアさんや、ebooksさん、ひかりTVブックさんでは2巻まで配信されています)
10代で社会に出た素直でがむしゃらな女の子が活躍するコミックです!!
ええ話やねんでー!!

作品紹介

出版社:徳間書店
レーベル:ゼノンコミックス
発売日: 2016/6/20

江田島咲、18歳。
自分ひとりの力で生きていこうと周囲の反対を押し切り上京を決意。
絵を描くことが得意だった咲はアニメ会社に無事就職できたが、そこで出会う大人たちに圧倒される日々。

引用元:コミック裏表紙より

登場人物

saki江田島咲
18歳 アニメーター がんばるお仕事女子
higano日向野(ひがの)さん
咲の教育係

このコミックのここが面白い

負けん気も強いけど凹むことだってある等身大ヒロイン

主人公の咲は、18歳。大学に行くという道もあったのに、「絵が描きたい。学歴よりも技術がほしい」と両親を説得しアニメ制作会社の面接を受ける。
面接会場で、面接官である松本から「親御さんはなんて言ってんの?心配してんだろ!?」と公開説教をされちゃうんだけど、この主人公、負けん気も強いようで、「行き急ぐことは悪いんですか」って堂々と言い返しちゃうんだよね・・・
顔はかわいいし、松本さん以外の人間にはとっても素直。
ガッツもあって、負けん気もあって、それに、「絵を描くのが好き」という情熱が、ひたすら眩しいヒロインなんです。

そんな10代の彼女がアニメ制作会社に入社したことで繰り広げられるストーリーは、がんばる女子の気持ちに寄り添ってくれるものであること間違い無し!!

新人で入社したての主人公の咲も何度もリテイクをくらう。
やり直しって言われても、これ以上何をやり直せばいいかわからない?
「お腹いたい・・・」って弱音を吐くこともある。
けど、尊敬する上司から「恐れずに自信をもってやってください」と言われた一言でアドレナリン大放出でガツガツ仕事をしだす姿は、すごくやる気に満ちている!!

このヒロインはね・・・、若さゆえの恐れ知らずの無謀さと、柔軟性を持ち合わせていて、そういう感受性を失ってしまった私には、ひたすら眩しい女の子なんです。

正直・・・お母さんポジションで応援がしたくなる。笑・・・
そんな彼女が、ちょっとずつ成長していく姿に共感する女子はきっとたくさんいると思います。ほんま、ええ子なんですよ!!

スポットがあたる登場人物が変わっていく

主人公は、咲なんですけど、スポットが当たる人物は入れ替わっていきます。
1巻では、アニメ監督の「三津吉春」と、咲の教育係の日向野さんにスポットが当たっています。

どちらもとてもよかったけど、私個人的には、三津吉春監督のお話には、ウルウルと胸にくるものがありました。
この監督さん、女性なんですよ。
監督だからさ・・・咲から見たら大尊敬に値する人物なんだけど、そんな立ち位置の彼女でも、常に自分の限界と闘っているんだよね。
「もうだめだ・・・いや、まだやれる・・・」
部下から陰口を叩かれることもあるし、新人も育てていかなければならない。
それでも、「もっとやれる!!」と立ち上がって、自分の子供に誇れる人間になりたいと思う彼女は、本当にかっこいいと思いました。
きっと、がんばる女性なら誰でも共感できるキャラクターじゃないかな?って思います。

空を見上げる

このお話の登場人物達は、本当に、よく空を見上げるんだよね!!

凹んだ時、叫びたい時、途方にくれた時・・・

人は、そういう気持ちの時、どうして空を見上げるんでしょうね?
見上げた先に見えるものはキャラクターによってそれぞれ違うんでしょうけど、見上げたくなるその気持ちはすごく理解できる気がしました。

最後にまとめ

ゆき林檎先生らしいやさしい世界観を残しつつ、自分と戦うキャラクター達の成長を楽しめる「西荻窪ランスルー」
一応、裏表紙の煽りに「仕事も恋も…」ってあるんですけど、1巻では、恋の要素は薄いです。(いや、ほぼないと思ってもいいと思います。)

Renta!さん以外の電子書籍ストアでは2巻も配信されています。
2巻の表紙もすごく色がいいんですよ!!本屋で2冊並んでいると、「おっ!!」って立ち止まっちゃう感じ!!主人公咲の成長がこれからも楽しみなコミックです。

巻末のあとがきには、西荻窪について書かれていました。行ったことはないんですが、ほのぼのとした懐かしい風情が残る街なのかな?
西荻窪に行ったことがある人は、さらに楽しめるコミックなのかもしれませんね。

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