こんにちは!海ホタルです
今月10日に5巻の発売が決定している「カーストへヴン」
10日まであと5日ですので、第25話は5巻に収録されない可能性があります
ちなみに、25話の扉絵には「前日譚」とあり、24話からの続きではありません
描かれているのは、刈野の過去です
ページ数は29Pですので、サクッと紹介したいと思います
目次
マガジンビーボーイ2019年8月号
市梨きみ、ヤマシタトモコ、緒川千世、楢崎壮太、佳門サエコ、志村貴子、鈴木ツタ、おげれつたなか、サガミワカ、天王寺ミオ、一ノ瀬ゆま、稲荷家房之介、楢島さち、小夏うみれ、紅、にんじんはふこ 豪華執筆陣‼
掲載作品のチラ読みは公式ホムペからどうぞ!
「カーストヘヴン」25話 紹介
世の中には「正解」があることを知る幼い刈野
刈野が小学校に上がったころ、母方の祖父のお葬式があった
刈野は飼っている犬のアンバーの散歩時間の方が気になっている
そして、母からお棺に入った祖父を最後のご挨拶をするよう言われた刈野
亡くなった祖父の顔を見ても、刈野の心は動くことはなかった
けど
周りの人をマネしてホロリと泣いてみたら
小さい刈野がなく姿に周囲の人はすごく感動したのです
その日、刈野は、人生のすべてに「正解」があることを学んだ
例えば、学校の先生が休み時間、いつもひとりで本を読んでいる刈野のことを心配し
「みんなと一緒に遊ばないの?先生から言ってあげようか?」と声をかけられれば
そんなのちっとも必要ないのに、先生からの提案を笑って受け入れる
なぜなら、それが「正解」だから
空気を読み、ポジションをとり、タイミングを計ることで、簡単に周囲からの評価があがっていく
刈野にとって、この世の中はとっても簡単なゲームだった
【超豪華執筆陣】
はらだ/緒川千世/相葉キョウコ/akabeko/阿部あかね/池 玲文/白蜜ダイヤ/那木 渡/楢島さち/南国ばなな/八百/山本アタル
cover illust:はらだ
愛犬の死。いつも見る暗い水の底の夢
高校受験の前、刈野が生まれた時、母親が情操教育のために買ってきた犬・アンバーが老衰で死んだ
アンバーは刈野に媚びない
だから、刈野もアンバーにだけは媚びなかった
アンバーだけが、ありのままの刈野を受け入れてくれる存在だった
アンバーが亡くなる前・・・
具合の悪そうなアンバーを見て、心配そうな顔で覗き込む刈野
でも、アンバーが死んだとき、母は「貴方は受験だからお葬式はわたしたちでしておきます」と言った
動かなくなったアンバーを前にして、母から塾に行くよう促される刈野
刈野は「ごめんな。泣けなくて・・・」とアンバーに声をかける
刈野にはよく見る夢がある
自分自身は暗い水の底に沈んでいて、上を歩く人たちを見ているという夢
その中にいる自分は作り笑いをしている
その自分を水の底から見ているだけの自分・・・
アンバーの死は、刈野をさらに深い水の底に沈めていった・・・
高校に入り、カーストゲームの中へ。それも刈野にとっては簡単なゲームだったが・・・
そして・・・
高校に入学
カーストゲームというくだらないゲームが繰り広げられる進学校
ソツなく目立たず学校生活を送るためワナビーのカードを選ぶ刈野
「キングになった無鉄砲ものはどんな奴かな・・・」と思う刈野の前に現れたのが
ふんぞり返った横暴な梓
梓の前で犬のように媚をうるワナビーを演じる刈野
「すごいです!ナイスっす!!」と梓を持ち上げながら
梓のことを、狭い世界で一番になっていい気になっている底の浅い男と見下している刈野
ある日、刈野に気があるかわいい女子が現れるんだけど
梓は、それが気に入らなかったようで、その女の子を寝取ってしまう
梓と女の子の現場に呼び出されていく刈野
やってきた刈野に「俺がおまえのために味見してやろうと思ってさ!俺のお古でよければどーぞ」と笑う梓
刈野は、笑って「ありがとうございます」と答える
それを見ていた女の子は泣き出す
でも、刈野は、女の子が泣いている姿に心を動かされることはなった
「どいつもこいつもくだらねえー」って思っている
すると、隣にいた梓がぼそりと「くだらねえ」と言って、いつものおバカなアホな顔とは違う暗い表情をする
それをみた刈野は、梓が、「満たされない人間」であることに気づく
梓の持つ二面性に気づいた刈野はそれを暴きたいと思い出し・・・
そんなある日・・・
梓を盗撮している男を見つける刈野
梓を撮っているデータを見て「なんだ?これ?」となる刈野
モブ男が、梓のことをぐちゃぐちゃにしたいってやつがいるんだよ。と答える
「頼む!見逃して!」という男を見逃した刈野
そして
ソファで眠っている梓の近くに行き
梓の顔を覗き込むようにし、梓のこめかみあたりにそっと手で触る
「ん・・・」と声をだす梓
刈野は「へえ・・・案外、かわいい反応するんすね」というけど
その後、梓が「かあさん・・・おれが守るから・・・」と寝言をいう
それにハッとなる刈野
次の瞬間、梓がガバッと起きる
横に刈野がいるのに気づき「おれ、今なにか言ったか?」と確認する
刈野は「いいえ」と笑う
梓は刈野にガッとなぐり
「俺が寝てるときに入ってくんな」という
そして・・・
刈野は、教室から出ていこうとする梓に「梓さんは、かっこよくて俺の憧れです。だから、そのままでいてくださいね」という
梓が出て行った後
梓の傲慢な顔の奥を暴いたら、どんな顔をするんだろう・・・と思う刈野
いつのまにか笑っている刈野
笑っている自分に刈野自身が驚いている
海ホタルの感想
刈野が水の底に沈んでいくって表現に「はあ・・・なるほどー・・・」と思いました
みんなの望む姿を演じ続けていくうちに、自分自身の本当の心がどんどん麻痺していくような感覚ですかね?
なんで、刈野がそういう風に周りの評価を気にしたか?っていうと
頭がよかったから?空気が読める子供だったから?なんでしょうか?
アンバーの死のシーンは・・・ちょっと悲しかったです
これ・・・祖父のお葬式では泣くのが「正解」で
愛犬の死に泣くのは「正解じゃない」ってことですよね
刈野の「ごめんな」っていう表情がすごくつらい
ほんとねー
刈野の中に唯一残っていた感情をここで殺してしまった・・・って感じなんです・・・涙
あとね!刈野が梓に興味を持った流れがわかってすっきりしました!
今、ちょっと1巻から読み返したい気分です
刈野のバックボーンを知って、読み返すとまた違う側面が見えてきそう!
あとねー
「つづく」で終わっていますが、次回告知が出ていません
ビーボーイさんの場合は、とっても親切で、次回掲載される号を最後のページで告知を入れてくれるのですが・・・
それがない
そして、2019年9月号には「誤算で不幸な恋話(仮)」新作登場と告知ありました
しばらく、「カーストヘヴン」はお休みってことかな?
📢速報🔔
「誤算で不幸な恋話」続編❗
「やまない不幸の終わらせ方」マガビー9月号掲載❗烏童は絶望的だった片思いを成就させ、社会人になっても清竹と恋人関係を続けていた。
いまの幸せを守りたいと渇望する一方で拭いようのない不安もあり――。#終わらない不幸についての話 続編#緒川千世 pic.twitter.com/UZtspJW66c— ビーボーイ編集部@新刊お知らせ増量しております (@bboy_editor) 2019年7月2日
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