そろそろ「なぜ、BLが好きなのか?」なんて質問をすることはやめませんか?

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情報サイト『GetNavi web』に掲載されている『なぜ女はBLが好きなのか? 男が知らない本質的な理由』という記事を読んだんだよね。

記事中には、かの名作竹宮惠子先生の「風と木の詩」を上げて、男性が主人公をすることで、本来なら抵抗のあるシチュや、生々しさを客観視して楽しめるという理由が上げられていました。

これに似た意見って、以前からネットでもよく見かけていたので、そういう理由でBLが好きな人が多いのかもしれませんね。

でも、自分に置き換えて考えたら、全く一ミリも理由としてかすっていなかった!!

そこで今日は、「なぜ、わたしがBLが好きなのか?」その理由について考えてみたいと思います。

絶対的に少数派!!でも、書いちゃう!!

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大体、わたし、「風と木の詩」の世界観は好きですが、主人公のジルベールが痛い思いをするシーンそのものは全くダメだった人なんですよ。

これ、けっこう少数派なようで、同じような意見の方に出会ったことがないんですがね・・・

だから、『GetNavi web』の記事に大きく共感した人の方が多数いるだろうなって思うけど、少数派として、こういう人もいるんだなって感じで読んでほしいです!!

まず、この記事を読むと

「読者の女子たちは、ジルベールに共感してストーリーを読んでいた。だけど彼が本当に女性だったら、彼の痛みをリアルに感じてしまい、耐えられなかっただろう」

と、漫画研究家の藤本由香里さんの言葉が引用された上で、それがBLの本質であると書かれていますが、まあ、私の場合、主人公が痛めつけられたりってシーンそのものは、もともと地雷なわけです。

これはきっと、登場人物に感情移入する量が人より多いからだと思うの。

それゆえ、登場人物が男性だからといって、客観視して読むことはできないし、痛いシチュはわたしも痛いのです。

なら、なぜ読むのか?って聞かれたら、そういう痛い思いをした追い詰められている登場人物が、運命の人と出会うことで救われるお話が大好きだからです。(※「風と木の詩」の場合は、救いがないままENDです)

先日記事にした「2119 9 29」なんかは、まさにそのパターンに当てはまっています。

その数字の意味を知った時、涙腺決壊しました「2119 9 29」凪良 ゆう

2017.07.10

目を覚ました瞬間から、値打ちのないものとして扱われてきた主人公が、とある特定の人物と出会い、大事に扱われることで、初めて自分に価値があるんだと救われ、愛する人と共にいついつまでも暮らせる。

これは、私のような愛情に飢えている側の人間にとっては、どんなに恋い焦がれても自分の身には起こらない夢なんですよね。

恋い焦がれているからこそ、ぶっちゃけ、マンガの中だけでも夢が見たいんですよ。

じゃあ、そういう理由なら、BLじゃなくてもいいんじゃない?ってなっちゃいますよね?

いやいや・・・それが、BLって、愛情表現が下手な登場人物がすごく多いんですよ。

 

BLの主人公たちはこじれてて、いろいろ大変なケースが多い

BLにおける主人公って、けっこう、多種多様に性格が富んでいるんですよね。

コミュ障だったり、ヤンデレだったり、自分がマニフェスト側であることを悩んでいたり、自分自身に自信がなかったりと、なにかしらの部分がこじれていたり、歪んでいたりという性質の登場人物が多いんです。

そんなクセのある人物相手に、なぜか、パートナーとなる登場人物は、「かわいい」という部分を見出すのです。

そして私も作者様のマジックにかかってしまい、「あら。なんか、かわいいわ」っていつの間にか思ってしまっているわけです。

 


この作品なんて、ほんとに受けがひどかった!!ストーカーでヤンデレ系で、キモイという・・・どこに好きになる要素があるの?って感じ!!

リアルでいたら、絶対に関わりたくない!!けれど、そんな彼のことを、読中、すごくかわいく思えるマジックにかかるわけです。そして、そんなおかしな彼にハマってしまう彼氏との構図が、この上なく面白くて微笑ましいわけです。

できるなら恋人としては、ちょっと願い下げたい。本来なら、お断りされる人物なのに、そんな人でも誰かと手と手を取って幸せになれるって部分に夢があると思うんです。

これは、自分なんて魅力がない。自分なんて愛される価値がないって思っている人であれば、同じような心持ちでBLを読んでいてくれるかも!!って思います。

そしてね!!それに加えて、同性同士という壁がそびえ立つわけです。

この上なく立ちはだかっている壁があるはずなのに、それを、「好き」って感情で飛び越えてしまうミラクル!

胸がない。少々、ふくよかな体をしている。そんな自分の容姿に自信がない女性であれば、「え?わたしなんて、こう見えても、一応は、女子だし、もしかしたら、好きな人にがんばってアプローチすれば、こういうハッピーエンドを手に入れられるのかしら?」って希望が見えてくるわけです。

だからね・・・私は、BLをを客観視して読んでない。むしろ、性別を超えて、素直になれない。恋愛下手な自分を投影しまくっていますよ!!

でもそれを言っちゃ~、「BLをじゃなくて、少女漫画でもいいじゃん」ってなっちゃいますよね。

そして、ここまで考えて、私も気づいた。

結局、私は、面白いからBLを読んでるだけだったんですよ!!

 

同性同士の恋愛を読むっていうことに特別な理由がいるのかな?

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なぜ、わたしがこんなにBLが好きなのか?って考えていたんだけど、よく考えたら、私、様々なジャンルのマンガを読む人だったわ。

ただのマンガ好き。好きなマンガの割合を多く占めるのがたまたまBLなだけだったわ!!

とにかく、主人公がハッピーエンドになるのであれば、コミカルでもシリアルでも、少女漫画でも青年漫画でも4コマ漫画でもOK!なわけです。

そう考えると、単純に「面白いからBLを読んでいます」って結論にたどり着いちゃうんだよなー・・・

あれ?説得力ないよね?BLを読む理由として成り立っていないよね?

でもさー、大体さー、面白いから読んでるだけなのに、そこにさらに何かしらの特別な理由が必要なのか?って思っちゃいません?

BLが男同士の恋愛を描いているからそういう特別な理由が必要になってくるのかな?

でもさ、時代としては、外国へ行けば同性婚も認められる時代に入ってきているよ?

 

「面白いから好き」は理由にならなの!?

例えば、大好きな彼氏がいるとして、友人から「彼のどこが好きなの?」と聞かれるとします。

あなたは彼の好きなところを友人に話すでしょう。

「優しい人だから」「理想のルックスだから」「お金を持っているから」・・・

でもね!!この世には、その彼氏さん以外にも、優しくて、イケメンで、財力のある男性はいるわけです。

なぜ、他の誰でもなく、その彼氏でないとダメなのか?という質問のこたえは何一つ答えられていないし、友人にも、あなたが彼を思う恋心の根っこ部分を具体的に伝えることは難しと思うんです。

だから、「なぜ、BLが好きなの?」と聞かれても、その理由を一言で言い表すのはきっと困難なのではないかと思うのです。

例えば、一昔前のテレビ番組のBLの特集で「BLのどういうところが好きなのか?」と聞かれ、「母性本能をくすぐられるところ」と答えていた人が居ましたが、きっと、理由はそれだけではないはずなんですよ。

だって、たしかに母性本能をくすぐられるBLは存在するけど、そういうBLだけじゃないもん。

ドキドキハラハラしながら楽しめるBLもあれば、ピュアで甘酸っぱい気持ちをさせてくれるBLもあるし、一言でこれが理由ですって、説明できるもんじゃないよね。

 

まとめ

「面白いから、このマンガ読んでみてよ」

学生の時、そうやっていろんな友達にBL、TL問わずいろんなマンガを貸していた頃を思い出してしまいました。

相手が知らない分野のこととなると、私たちは過剰に言葉を連ねて、それのすばらしさや理由を伝えようとする傾向があるんですけど、言葉をいくら連ねても伝わらない時は絶対に伝わらないんですよね。

そして、逆に伝わる時は、少ない言葉でも、きちんと伝わる。

BLが好きな理由?「え。面白いから。」「マンガが好きだから」・・・それでいいんじゃないの?って思います。

だって、BLって、ほんとに面白いんだもん。

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面白いコミックに出会ったら人に薦めずにいられない主腐。リアルでは腐っていることがカミングアウトできないチキンなのでネットの世界でおすすめしています。主腐なので、BL中心におすすめしちゃうけど、そこは甘く見守ってください。

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